ダイエット野郎

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ダイエットの停滞期は仕組みが解れば簡単に脱出できる

停滞期とはダイエット期間中に体重が痩せない期間の事です。停滞期はダイエットをある程度継続して行っていると必ず訪れるものでこれは身体のセーフティー機能が働く事で起こる身体の保護機能なのです。痩せない停滞期を脱出する方法は「停滞期を耐える」ことと「停滞期を迎えない」ことです。

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この記事ではダイエットで必ず直面する停滞期に関して「概要・仕組み・対策方法」の総合知識を皆様へシェアさせて頂きます。

 

 目次

 

1.停滞期とは

停滞期とは身体のエネルギーの消費量を少なくするセーフティー機能が働いている期間のことです。停滞期は主にダイエットでの食事制限によって体内に入ってくるエネルギーが以前の食事より少なくなる事で起こる身体の仕組みです。

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停滞期=恒常性の維持(ホメオスタシス)

停滞期の原因である身体のセーフティー機能をホメオスタシスと言います。

ホメオスタシスとは身体の恒常性を維持するシステムで恒常性というのは身体の内部環境「自律神経系・内分泌系・免疫系」のことで健康を支えている根幹のようなものです。

つまりホメオスタシスとは身体の状態を一定に保とうとする仕組みなのです。

例えば気温の低い所に行くと体温の低下を感じすぐに体温を戻そうと体温を上げ始めます。これが「ホメオスタシスであり急な状況変化に適応し身体を守る機能」なのです。

そしてダイエットを行って急激に体重が減っていく事を感知して「これ以上身体が体重を減らないように保つ働き」がホメオスタシスであり停滞期なのです。

ちなみにホメオスタシスは1ヶ月以内に体重の5%以上減量すると最大限に働いてしまうという報告があります。

 

 

 

 

2.ダイエットで停滞期に陥る仕組み

ダイエットでは食事制限「カロリー制限・糖質制限」と運動を組み合わせる事が多く、体内に入って来るエネルギーが少ないのに体内でのエネルギー消費量は増えてしまいます。

つまり摂取エネルギーよりも消費エネルギーが多い事で体重が落ちていることを身体に気付かれてしまうと「恒常性の維持機能」が働き停滞期になってしまうのです。

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ダイエットが停滞期を迎える期間

一概には言えませんがおおよその目安としてインドの医師がダイエットの食事制限を行った実験結果からダイエットを行うことで停滞期に陥る期間を説明します。

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 上記のグラフは2008年のNew England Journal of Modicine世界で最も評価の高い臨床研究雑誌の一つに掲載された論文のFigureです。

この3つのグラフはイスラエルの企業に勤める人たちで、BMI27以上の人たち322人を不作為に三つのグループに分けてダイエットをしてもらい体重の減少を追跡したものです。

「紫色の三角が糖質制限ダイエット」「赤色のひし形がカロリー制限ダイエット」そして「黄色の四角が地中海ダイエット」というカロリー制限に軽い運動を組み込んだものです。

グラフから停滞期を読み解くとどのダイエットも2ヶ月目から体重の下がり幅が少なくなっていてこれが「停滞期の前兆」です。

そして「カロリー制限に関しては2ヶ月から3ヶ月の間で体重の落ち幅が少なくなっているので実質これが停滞期」ととらえ、「糖質制限に関しては3ヶ月目から停滞期」に入ると考えると良いでしょう。

 

 

停滞期の原因となる食事制限

  • カロリー制限:カロリー制限ダイエットは食事量(カロリー)を減らして一時的にエネルギー不足の状態を作るダイエットです。上記のグラフから見てもエネルギー不足の状態なのでホメオスタシスに気づかれやすく停滞期に入るのも早いです。

 

  • 糖質制限:糖質制限ダイエットは糖質量は減らしますがカロリーを減らす訳ではないのでエネルギー不足の状態になりにくいダイエットです。エネルギー状態も悪くないのでホメオスタシスに気づかれるのも遅く停滞期に入るのも遅いという実験結果になっています。

 

  • ファスティング:ファスティングは断食をともなうハードなカロリー制限ダイエットですが期間が短いのでホメオスタシスに気づかれて停滞期に入るまでもありません。ただし極度のカロリー制限をするのでリバウンドには注意が必要です。

 

 

 

 

3.ダイエットで停滞期を察知する

上記の章でダイエットで停滞期に到達する期間の目安は解説しましたが、停滞期に個人差があるのも事実です。停滞期を脱出回避するには停滞期を把握する必要があります。

つまり停滞期の回避は停滞期に入ってしまってからでは手遅れになってしまうので停滞期の前兆を察知するために日々の体重変化を計測する必要があります。

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日々の体重を記録する=変化量を把握

ダイエット開始から日々の体重を計測します。順調に減量が進んでいれば日に日に体重が落ちていき上記の右下がりのグラフのような変化量を描くはずです。

こうしてダイエットを継続していくと順調に下がっていく体重の下がり幅が少なる時がやっていきます。この「落ち幅が変化する時が停滞期の前兆」なのです。

ここまでくれば停滞期に入るのは時間の問題となります。

そして「この前兆を見逃さない為には正確な食事制限と正確な記録が必要不可欠となりますので安定したダイエットを継続して」ください。

 

 

 

 

4.ダイエットの停滞期を「迎えない・ごまかす」方法

停滞期に入る前の体重の下がり幅が変化した時はまだ停滞期に入っていないのです。つまり身体が気付いてない状態なのでホメオスタシスを騙すことができるのです。

騙す方法は「勘違いさせる」ことと「気付かせない」ことです。

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停滞期を迎える前にチートデイを挟む

チートデイとはホメオスタシスを騙す日のことです。

ホメオスタシスが働いて体重が落ちない停滞期に入ってしまうのは「消費エネルギーよりも摂取エネルギーが少ない日が続くことが大きな原因」なのです。

つまり停滞期に入ってしまう前に一日だけ摂取エネルギーを増やして身体に「エネルギー不足の状態じゃなかったんだ」と勘違いさせダイエットをカムフラージュすることで停滞期をやり過ごす方法です。

ただし理論上は可能でも実際にやるとなるとかなりの精度と安定したダイエットを継続し記録分析しなければならない難度の高い方法です。

 

 

チートデイの実施方法

  • 正確な体重計測:チートデイを行う為にも停滞期の前兆である体重の下がり幅が少なくなる日を的確にとらえなければなりません。その為に安定したダイエットを継続し正確な体重計測が必要になります。

 

  • チートデイを決行:正確な体重測定の結果体重の下がり幅が少なくなる日を発見できれば、その翌日~5日の間がチートデイを決行する日です。体重の下がり幅が少なくなる期間は身体がダイエットを疑っている期間なのでこの期間内にチートデイを1日挟むと効果的です。

 

  • 食事摂取量:チートデイの食事の仕方ですがカロリー制限なら1日置き換えを辞めます。糖質制限なら夜以外の2食を糖質を食べます。その結果一時的に体重は少し増えますが、体重が増えた=エネルギー不足ではないと身体は判断しているということです。

 

  • ダイエットを継続:「一時的にエネルギーを補うことで停滞期の仕組みであるホメオスタシスを騙す」というチートデイを無事に終えたら後は今までのダイエットを継続する事で停滞期の影響が少ない状態で減量できます。

 

 

停滞期になる前にダイエットを終える

もう一つは停滞期に入るまでにダイエットを終了する方法です。

カロリー制限も糖質制限も停滞期に入る目安としては最低2ヶ月はかかってしまうので、その「2か月間で痩せられるだけ痩せて終了する」のが最も減量効率が良くストレスの少ないダイエットだと言えます。

しかも「一度も停滞期に入っていないので仮にもう一度ダイエットを行う事になってもすんなりと体重が落ちて」くれます。

これは一度停滞期に入ってしまうと身体はダイエットを「体にとってエネルギー消費が多すぎる良くないもの」だと判断し覚えてしまうので2回目のダイエットは痩せにくいのです。

つまり「長々とダイエットを継続する→結果的に停滞期に入る→停滞期で痩せなくて挫折する→また太る→2回目のダイエットを行う羽目になる」というのが世の中に多い減量に失敗しダイエットを繰り返す人が陥る現象です。

なので可能ならメリットが多い2ヶ月間でダイエットを終わらせる事をおすすめします。

 

 

 

 

5.ダイエットの停滞期を脱出する方法

停滞期に入るまでに目標に到達しない場合は根気強くダイエットを継続するしかありません。その結果必ず停滞期に入ってしまうのは仕方のないことです。

停滞期に入ってしまった場合あなたにできる唯一の解決策は「耐える」ことです。

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ダイエットを継続する

停滞期に入ってしまうと体重は落ちませんが停滞期を脱出するためにはダイエットを継続して下さい。

停滞期は身体のホメオスタシスが摂取エネルギーよりも消費エネルギーが多い状態に危機感を感じているために起こりますが、裏を返せば「安全かどうか分からないので身体が状況を判断するまではエネルギー消費を少なくし一時定期にリスクを回避している」状態にすぎないのです。

つまり身体にとって危機的なこの状態を根気強くダイエットを継続し保つことで、身体は「前よりは少ないけど安定してエネルギーは入ってきているので今はこの状態が普通
なんだ」と判断し身体のセーフティー機能を解除してくれます。

 

 

停滞期中のダイエットの問題点

停滞期の一番の問題は落ちない体重にモチベーションを失いダイエット辞めてしまうことです。

その結果痩せないストレスや自己嫌悪からドカ食いしてしまい以前より体重が増えてしまう人が多くダイエットに失敗してしまいます。

つまりあなたの停滞期を脱出する最善の方法はあなたの「身体の仕組み」とあなたの「痩せたいという意志」の忍耐勝負ということです。

 

 

継続する為のモチベーション

ダイエットをやめてしまうと高確率で失敗するので継続することが一番重要です。

継続ができない一番の理由が「本当にこの先体重が落ちるのだろうか?痩せないのに続ける意味はあるのだろうか?」という疑心暗鬼に陥ってしまうことです。

停滞期は身体の一時的な機能だという事が理解できていればその内に停滞期は過ぎ去り体重がまた落ちると信じられるので継続できるでしょう。

そして停滞期を過ぎダイエットの目標を達成した時の自分の姿を想像しましょう。この「ダイエットが終われば楽しい未来が待っているんだ」と強く意識することで高いモチベーションが湧き上がって来ます。

強い意志を持ち停滞期に忍耐強くダイエットを続ける事が唯一の脱出方法なのです。

モチベーションを保つ事はダイエットにとても大切なので停滞期を乗り越える「モチベーションを上げて保つ方法」は下の記事をご覧ください。

www.diet-soundsgood.com

 

 

停滞期脱出を科学的にサポートする

停滞期を脱出するにはまずモチベーションを保ち、体重が再び落ちる日までダイエットを継続し続けるという事をご理解いただけたかと思います。

つまりダイエットを継続する、もちろん気合と根性だけでやり切るのも一つの方法ですが科学や技術が発展した現代社会ではダイエット時に大敵な「糖・脂肪」をブロックしてくれるアイテムもありますのでうまく活用すればより楽に効率良く停滞期を抜けることができるはずです。

例えば停滞期が辛くなった時には息抜きをして少しぐらいの甘い物も口にしたいはずです。
そんな時に糖質や脂質をカットしてくれるサプリメントを上手に活用すれば適度にストレスが発散できるので停滞期を乗り越えるために頑張れますよね。

そして日々の食事にカット材を活用することで日々の食事制限にプラスになることは明白なのでより効率良く食事制限ができあなたの停滞期脱出をサポートしてくれるはずですよ。

ファンケルの大人のカロリミット

 

 

以上でダイエットすると必ず訪れる停滞期に関する記述を終えさせて頂きます。

停滞期はある程度長い期間ダイエットを行えば必ずやってくる辛い時期です。その停滞期を乗り越えるのか回避するのかはたまた迎える前に辞めてしまうかはあなた次第です。

少しでもお困りの皆様のお役に立てれば幸いです🌸