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睡眠の仕組を徹底解説「ダイエット野郎健康記事」

人が眠る理由は脳や身体を休めて生命を維持するためで、眠る仕組みは身体に備わった体内時計と環境の刺激によって24時間周期で睡眠と覚醒を繰り返すようにできています。そして眠っている間に身体や脳を休め、身体の修復や代謝に必要なホルモン分泌など生命維持に必要不可欠な化学反応を起こしているのです。そのため脳を持つすべての生物には自然に眠る仕組みが身体に備わっているのです。

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この記事では睡眠のに関する「意味合い・仕組み・健康効果」について皆様にシェアさせて頂きます。

 

 

 目次

 

 

 

1.眠る理由(睡眠の意味)

睡眠を必要とする理由は脳と身体を休め生命を維持する為です。3大欲求と呼ばれる「食欲・睡眠欲・性欲」の本能行動の内、食と睡眠を欠けば生物は死んでしまいますし、餓死よりも無睡眠による死の方が早いという実験結果が存在するぐらい生きる為に必要なものが睡眠なのです。

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生命を維持するための睡眠

  • 心身の休息(自律神経):睡眠によって脳が休まることで支配下にある「神経・組織・機関」も休む事になります。脳や神経を心とすると身体は組織(細胞)や器官(内臓)となり睡眠は文字通り「心身」を休ませる生命活動の一部であり本能行動なのです。


  • 身体を作る時間(内分泌):睡眠は身体を休める時間でもあり、同時に身体を作る時間でもあります。睡眠中には成長ホルモンを始めとする日墓の身体の代謝反応(生命活動)をサポートする為のありとあらゆるホルモン分泌(生理活性)を行う大切な時間なのです。


  • 細胞レベルでの修復(免疫):睡眠時は心身ともに休まりますが睡眠中全て休んでいる訳ではありません。日々の活動で傷付いた組織や器官を免疫力や自然治癒力を活発に活性化し修復する時間でもあるのです。その結果日々の健康は睡眠から作られているのです。

 

 

 

 

2.眠りにつく仕組み

人が睡眠に付くには大きく分けて2つのシステムが関与しています。1つが体内時計や概日リズムに影響される時刻依存性の睡眠と2つ目が体内時計や外界の刺激に影響されない時刻非依存性の睡眠です。この2つの睡眠機構が互いに相関することで1日の睡眠「量・質」をコントロールしているのです。

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時刻依存性の睡眠

概日リズム(サーカディアンリズム)による睡眠の事を指します。

概日リズムとは地球24時間周期の自転に伴う日周に生物時計によって同調する時刻依存性のリズムです。

1日単位でリズムは毎日リセットされ外界や食事などの生活から与えられる刺激によって睡眠をコントロールする未来を想定した睡眠プログラムです。

 

 

 

概日リズムによる睡眠を構成するもの

概日リズムは地球の24時間周期と約25時間周期の体内時計の周期を外界の刺激(同調因子)によって24時間周期に毎日セットするものです。

概日リズムによって睡眠をコントロールするものに「深部体温リズム・メラトニン分泌リズム・睡眠-覚醒リズム」の3つの体内時計が関与し日々の眠りを作り上げているのです。

 

体内時計の同調因子

人の身体には概日リズムが無くても睡眠と覚醒を行う為の体内時計「深部体温リズム・メラトニン分泌リズム・睡眠・覚醒リズム」が備わっていますが、24時間周期で明暗を迎える地球で生活する上で外界の刺激による概日リズムと連動し睡眠周期をコントロールしているのです。

その約24時間周期の概日リズムをリセットする刺激を同調因子と呼び主に「光・食事・運動」などがあり特に光による刺激が概日リズムに影響を与えます

 

深部体温リズム

人は眠りにつく時に手足が暖かくなります。これは身体の深部(内臓)の温度を手足から逃がすことで温度を下げ眠りにつくためです。

この深部(内臓)の温度を下げる仕組みを深部体温リズムと言い概日リズムと連動して制御されています。

 

メラトニン分泌リズム

朝起床して朝日を浴びることで1日の睡眠リズムのコントロールが始まります。

朝に日光を浴びた時間によって夜眠りにつくためにメラトニンというホルモンの分泌をコントロールするものがメラトニン分泌リズムです。

 

睡眠・覚醒リズム

24時間周期の概日リズムの影響が無くても人はほぼ同じ周期で睡眠と覚醒を行えます

これは人の身体に「睡眠・覚醒リズム」という体内時計があるからで、本来は外界の刺激による概日リズムと連動して睡眠をコントロールしています。

 

 

 

時刻非依存性の睡眠

ホメオスタシス(恒常性の維持)による睡眠を指し別名「睡眠の恒常性」とも呼ばれます。ホメオスタシスとは「自律神経系・内分泌系・免疫系」の各機関がバランスを保つことで身体の健康状態を一定に保つ体内の仕組みです。

睡眠の恒常性は本来、概日リズムによって得られた睡眠の不足分を補う為の睡眠システムなので時刻に依存せず1日の睡眠結果を振り返り必要な睡眠を回収するという睡眠システムです。

例えばテレビを夜中まで見てしまい概日リズムによる睡眠が乱れ夜更かしすると翌日日中眠くなるのはこの仕組みが働くためです。

 

 

 

ホメオスタシスによる睡眠を構成するもの

ホメオスタシス機構は「自律神経・内分泌・免疫」をコントロールし身体を健康に保つシステムです。

睡眠で言えば「ホルモン分泌」を担い生理的に眠る為に働きます

概日リズムによって睡眠の指令が出ている時も指令を受けて実際に睡眠導入を行うのは「自律神経(指令の伝達)→内分泌(ホルモン分泌)→免疫(細胞の回復)」というホメオスタシス機構なのです。

 

眠るためのホルモン分泌

脳下垂体から睡眠に関し眠りに導くホルモンであるメラトニンの分泌を促します

メラトニンには「脈拍・体温・血圧」を降下させる働きがあり、この身体の機能を休める作用に伴い睡眠に導きます

 

睡眠を阻害する覚醒物質の抑制

概日リズムによる睡眠の指令を阻害してしまう
「ノルアドレナリン・セロトニン・ヒスタミン・アセチルコリン・オレキシン」などの覚醒を維持する神経伝達物質をGABA作動性神経が抑制します。

 

 

 

 

3.睡眠中に体内で起こる効果

睡眠には大きく分けて2種類の質の違う睡眠状態が存在します。1つが通称「深い眠り」と言われるノンレム睡眠と呼ばれ身体や脳を休める為の睡眠となり、2つ目がレム睡眠と呼ばれる浅い眠りで起床に伴い脳を覚醒させるのための睡眠です。人の眠りは通常2種類の睡眠で構成されています。

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睡眠の種類(ステージ)

睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠の2種類が存在しそれらがある一定の感覚で交互に起こっています。

そしてノンレム睡眠には4段階のステージが存在し段階が上がる事に眠りは深く脳や身体にとって重要な生理活性が起こる大切な睡眠段階なのです。

つまり眠るとはノンレム睡眠の4ステージ後にレム睡眠が発生するというサイクルを繰り返すことで睡眠という生命維持に必要な生理現象を構成しているのです。

 

ノンレム睡眠
  • ステージⅠ:傾眠状態で本格的な睡眠に導くための状態で、うとうとしたり、意識が失われる段階です。


  • ステージⅡ:睡眠紡錘がみられ、軽い寝息を立てる中程度の睡眠状態となります。


  • ステージⅢ:低周波のΩ波が見られ(20%~50%)、深く寝入った状態となるので外界の刺激にも反応し難い睡眠状態です。


  • ステージⅣ:低周波のΩ波が50%以上の状態でノンレム睡眠の中で最も深い段階で、熟睡とはこの段階のことを言います。

 

レム睡眠
  • レム(REM)とは:急速眼球運動rapid eye movement(REM)が見られる状態の事で、エネルギー消費量も覚醒時に近いです。


  • レム睡眠の質:睡眠の深さで言うとかなり浅い状態で僅かな外界の刺激にも反応し目覚めやすい状態です。

 

 

 

ノンレム睡眠(熟睡)時に起こる効果

ノンレム睡眠中のステージⅢ~Ⅳにかけて成長ホルモンの分泌を促し子供では身体の発育を促し大人では成長ホルモンによる代謝を促しています

そしてこの睡眠段階では同時に免疫力も増強され細胞レベルでの身体の修復が行われるのです。

例えば風邪をひくと眠気が起こり寝ても寝ても目が覚めないことがありますが、これは睡眠によって身体の免疫力を上げて回復させるための身体の仕組みなのです。

 

 

 

レム睡眠時に起こる効果

レム睡眠にはステージがありません。そして目が動いたり、体温が上がることでエネルギー消費量も増えている状態です。

レム睡眠時の身体は覚醒状態に近い状態となっており目覚ましや外界の刺激に左右されないで目が覚めるタイミングもレム睡眠時が多いのです。

つまりレム睡眠とは回復のためにノンレム睡眠から本格的な覚醒(起床)へと橋渡し的な役割を果たし脳が目覚める為の睡眠領域なのです。

 

 

このように睡眠時に身体では様々な反応が起きており、睡眠も立派な生命活動なのです。つまり生きる為に睡眠は必然であり自然なシステムなのです。

 

しかし文明の発達と経済が発達した現代社会では、身体に眠る為の仕組みが備わっているにもかかわらず「眠れない・寝つきが悪い」といった睡眠障害に悩んでいる方が多数おられます。

なぜ現代社会が睡眠を阻害してしまうのかというと文明が発達し生活の利便性が向上したり「テクノロジーの進歩による概日リズムの狂い」と、経済を成長させるために身を粉にして働いてきた「ストレスの蓄積が睡眠の恒常性を狂わせている」ことの2つがが大きな原因なのです。

不眠についてさらに詳しく知りたい方は下の記事をご参照下さい。

www.diet-soundsgood.com

 

 

以上で睡眠の「意味・仕組み・効果」に関する記述を終えさせて頂きます。

睡眠は生きる為に必要不可欠な生命活動の一部です。しかし現代社会は多忙で睡眠時間を削るといった睡眠を軽視しがちです。

睡眠の仕組みが解ることで睡眠への理解も深まり、皆様のより良い睡眠に繋がると幸いです🌸

不眠の仕組みと改善方法「ダイエット野郎健康記事」

脳を持つすべての生物には地球の自転に伴う24時間周期で眠る為の仕組み(概日リズム)が備わっています。概日リズムが眠るための指令を出しホメオスタシス「自律神経・内分泌・免疫」が働く事で実際に眠り、睡眠中に心身の休息と回復が行われているのです。しかし眠る為の仕組みがあるにもかかわらず不眠の方が沢山おられる大きな理由は経済と文明の発展によって眠るスケジュールを作る体内時計や眠る為のホルモン分泌などの仕組みが狂い正確に機能しないからなのです。

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この記事では不眠に関する「眠れない仕組み・健康に与える影響・自然な改善方法」について皆様にシェアさせて頂きます。

 

 目次

 

 

 

1.不眠に陥る仕組み

現代の社会や経済の目覚ましい発展は睡眠を犠牲にして働いて来た我々人類の歴史でもあります。つまり現代社会で睡眠障害(不眠)の人が増えているのは自己犠牲(ストレス)の果てに富を得て、科学や技術の発展により生活がより便利になることでリズムを司る体内時計が狂うという2つの要因で不眠を形成しているのです。

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睡眠を構築する仕組み

私達の日々の睡眠は1日の睡眠スケジュールを決定する「概日リズム」による時刻依存性の睡眠と概日リズムによる指令の実現と不足分を補うための「睡眠の恒常性」という時刻非依存性の2種類の睡眠システムによりコントロールされています。

わかりやすく説明すると概日リズムが「未来の睡眠(今日の睡眠)」スケジュールを定め、恒常性(ホメオスタシス)が「過去の不足分を補う睡眠(昨日の睡眠)」をコントロールしているのです。

しかし現代社会ではこの2つの睡眠の仕組みが崩れやすい環境が整っているために睡眠不足や不眠症・睡眠負債といった睡眠障害が起こりやすいのです。

更に詳しく「睡眠の仕組み」について詳しく知りたい方は下の記事をご参照下さい。

www.diet-soundsgood.com

 

 

 

不眠を構成する仕組み

正しい時間に眠れない、眠りが浅いといった「不眠」症状を作り出してしまう原因は1日の睡眠スケジュールを決定する「概日リズム」が狂ってしまうことと、睡眠不足を取り返す「睡眠の恒常性」が狂いお互いのシステムが正しく機能しないことが原因なのです。

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概日リズムが乱れる

現代社会での私生活はテクノロジーの発展により「LED照明・パソコン・スマートフォン」などのブルーライトを発生させる機器と常に密接な関係にあります。

ブルーライトの光の強さは太陽光の強さと同等で身体は常に太陽の光を浴びていると認識します。

本来人間が眠りにつく仕組みとして起床後朝日(太陽光)を浴びる時間によって夜の就寝へのリズムをホルモン分泌によって整えるという概日リズムが働いてのですが、現代社会では電子機器の発展により日夜関係なく太陽光と同等のブルーライトを浴びています

この常に太陽光にさらされている常に明るい環境が起床から就寝までのリズムを決定する概日リズムを狂わせてしまい、夜「眠気が起きない・寝つきが悪い」という睡眠障害を引き起こしているのです。

 

ホメオスタシス機構が乱れる

現代社会はストレス社会と言われています。現代人は子供から大人までそれぞれの生活環境下で常にストレスにさらされており、様々なストレスを受けることで眠るために必要な神経伝達やホルモン分泌機構が正常に働かなくなります

現代人はテクノロジーの発展による概日リズムが狂い「未来の睡眠」が上手く取れない
環境下にいながら睡眠不足を取り戻す為のホメオスタシス機構による睡眠もストレス環境下で正常に働かない状態にあります。

つまり現代社会の大きな不眠の原因は「概日リズムの狂い」と「ホメオスタシス機構の狂い」による未来の睡眠と過去を清算する為の睡眠のどちらも取り難い環境によるものなのです。

 

 

 

不眠の原因一覧

不眠を構築する原因のほとんどは1日の睡眠のリズムを作り出す「概日リズム」に影響を与えるものと、概日リズムによる睡眠をサポートするホメオスタシス機構に影響を与えるものの2種類です。

概日リズム(体内時計)に影響を与える物は「覚醒因子」であることが多く、ホメオスタシス機構に影響を与える物は「ストレス因子」であることがほとんどです。

 

概日リズムに関与する不眠原因

概日リズムは1日の睡眠スケジュールを決定するシステムで、スケジュールの決定に「太陽光・食事・運動」などの同調因子の刺激が関与しています。

特に覚醒を維持する因子「光・食べ物」に強く影響されるのでこれらの同調因子が不適格なタイミングに作用すると概日リズムによる体内時計が狂い睡眠スケジュールが狂ってしまいます。

  • 覚醒作用:覚醒を促してしまう食べ物(成分)やシグナル(光)などの同調因子を不適切な時間(夜間)に刺激として受け取ってしまうと概日リズムに狂いが生じ睡眠に必要なメラトニンの分泌や深部体温の低下などが起きなくなる為、「夜眠れない・寝つきが悪い」という睡眠障害を引き起こしてしまうのです。


  • 老化現象:人は年齢を重ね老いていくと徐々に眠りが浅くなります。例えば老人になると起床時刻が早まってしまったり、何度も夜目覚めてしまうことです。これは加齢によって体内時計に狂いが生じる為、概日リズムによる正確な睡眠プログラムが働かなくなるため起こる現象です。

 

ホメオスタシス機構に関与する不眠原因

ホメオスタシスは自律神経を通して「内分泌・免疫」をコントロールしています。

つまり自律神経が正確に働かなければ眠る為に必要なホルモン分泌を行う内分泌も正常に機能せず眠れない為免疫も正常に働かないということになります。

すなわちホメオスタシスを正常に働かせるには自律神経が重要となりますが、自律神経に大きな影響を与えるのがストレスなのです。

  • 精神的作用恒常性(ホメオスタシス)に大きな影響を与えるものにストレスがあります。ストレスは体内で指令の伝達を行う自律神経の働きに影響を与えるえてしまいます。
    つまり「ストレスによる自律神経不調→内分泌機能低下→ホルモン分泌低下」となってしまうの


  • 性ホルモン:人には雌雄を分ける性ホルモンが存在します。男性にはテストステロン、女性にはエストロゲンに代表されるホルモンがあり、ホルモンが豊富な時は体調も良いですが、加齢によりホルモン分泌が低下すると更年期症状が起こり体調悪化による身体へのストレスも増加します。
    つまり「加齢による性ホルモン低下→更年期による身体へのストレス→内分泌低下」となってしまうのです。


  • 体温調節:恒常性の維持という言葉の通りホメオスタシスは身体を健康な状態に保つ働きがあります。しかし普段から身体が冷えている「冷え性」の方はホメオスタシスの体温調節機能が正常では無いと言えます。
    特に手足が冷える「末端冷え性」の方は深部体温が下げにくいので寝つきが悪いのです。つまり「冷えによる熱放出の悪化→深部体温が下がらず眠気が起きない」となってしまうのです。

 

 

 

時間に縛られる現代社会が不眠の連鎖を生む

現代社会には概日リズムを狂わせる「LED・パソコン・スマートフォン」から発せられるブルーライトに常にさらされており1日の睡眠スケジュールが狂い夜に正しく眠り難い環境です。

寝る時間が遅い場合には本来ホメオスタシス機構が働き睡眠時間がずれ込み足りない睡眠を回収しますが、現代社会では時間に縛られ決まった時間に起きなければなりません

つまり常日頃時間に縛られているので概日リズムの狂いによる睡眠不足を回収することができず日々睡眠不足に陥ってしまうケースが多いのです。

 

 

 

睡眠負債は現代病

上記のような現代社会の時代の流れによって不眠の連鎖に巻き込まれ、常に眠る時間が少なかったり、睡眠時間が安定せずバラバラという人は多いと思います。

この慢性的な睡眠不足が継続すると不思議と眠りたい時にすぐに寝られるようになります。これは睡眠不足が蓄積し過ぎて、本来睡眠中に行わなければならない「心身の休息・免疫による回復」が追い付いていない為、たまった仕事を片付けるために空いた時間は睡眠に回すという身体の救済システムなのです。

この状態を「睡眠負債」と呼び、健康を崩しやすく危険な状態で、アルツハイマー病やがんの発症リスクが高まると報告されています。

 

 

 

 

2.不眠が健康に与える影響

不眠による直接的な健康被害は本来睡眠時に増強される免疫力の低下と疲労蓄積による自然治癒力の低下です。社会的な影響で言えば疲労の蓄積による脳の働き(思考)の低下による生産性の低下となります。そして不眠の状態では身体を守ろうと働くため、食欲が旺盛になり間接的に肥満の大きな原因とも成り得るのです。

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睡眠不足の直接的な健康被害

不眠になると本来寝ている時に身体を休めることができないことと、睡眠時に強く働く免疫作用の低下により身体は無防備な状態となり疲れやすく体調を崩すしやすくなります。

 

免疫力の低下

本来であれば睡眠中に日々の生命活動で傷付いた身体を細胞レベルで修復するために免疫力が増強されます。

しかし「眠れない・眠りが浅い」などの睡眠不足に陥ってしまうと免疫による回復の時間が取れないことになり、完全な修復ができなくなります。

 

自然治癒力の低下

睡眠不足によって免疫による回復の時間が減り、修復が不完全になったとしても日々の生命活動は継続しなければなりません

つまり修復の遅れを活動中に行わなければならず、免疫機能が疲労し徐々に免疫力が低下してしまうので、慢性的に睡眠不足の方は体調を崩しやすいのです。

この睡眠不足による疲労の蓄積と免疫力の低下が「自然治癒力の低下」に繋がってしまうのです。

 

 

 

睡眠不足による間接的な肥満

ダイエットをしたい方や太っている方にも実は不眠の方や眠りが浅い方が多いのです。

不眠になってしまうと体力の低下・免疫力の低下・自然治癒力の低下を補おうと身体が働きかけます。

その働きとは「痩せる作用である代謝(エネルギー消費)を低下」させて「太る作用である食欲を増強しエネルギーを蓄える」という非常に太りやすい体内環境を作り上げてしまうので不眠は間接的ではありますが大きな肥満原因となってしまいます。

 

成長ホルモンの低下=代謝低下

成長ホルモンは寝ている間に分泌され主に子供の発育を促すホルモンです。発育とは身体を作る事ですが、体内で肉体を作ることも同化というれっきとした代謝反応なのです。

大人になり身体の発育が止まっても成長ホルモンは寝ている間に分泌されていますが、この時の成長ホルモンは糖の代謝や脂肪の代謝に使われているのです。

つまり不眠になってしまうことで日々の「糖代謝・脂質代謝」の能力が下がってしまうのでエネルギー消費量が下がり太りやすくなってしまうのです。

 

食欲を増強するグレリンの増加

睡眠不足に陥る事で恒常性が働き身体を守る為にエネルギー源を蓄えようと働きかけます。

これがグレリンというホルモンの分泌による食欲の増加です。グレリンが分泌されると空腹感を感じやすくなり頻繁に食べ物を口に運ぼうとしてしまいます

これは不眠により免疫や体力が低下している身体を守ろうとする防衛システムなのです。

 

 

 

 

3.自然な不眠の改善方法

不眠を改善するには現在の私生活その物を見直す必要があります。そして現在の生活の中で概日リズム(体内時計)を狂わせる原因とホメオスタシスを狂わせる原因を解決し私生活のリズムその物を改善することが自然に眠りにつくための自然なアプローチとなります。

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概日リズムが狂い不眠になっている場合

概日リズムを狂わせて睡眠スケジュールその物を狂わせてしまうものが覚醒に関与する「光・食事・運動」などの同調因子です。

不眠の人の多くが睡眠に適切でないタイミングで同調因子の影響を受け続け常に覚醒を促してしまう生活環境に置かれていることが多いです。

逆に言えば覚醒を促す「光・食事・運動」などの同調因子を正しいタイミングで遮断することにより身体の仕組みを正すことができ自然に眠りにつくことができるということです。

 

光に関する覚醒を抑制

太陽の光である紫外線を浴びると人の身体は本格的に目覚めると同時に夜眠る為のスケジュールを概日リズムによって定めます

つまり紫外線のような強い光には覚醒を促す作用と睡眠に必要なメラトニンの分泌をその場では抑え光の刺激から計算して分泌タイミングはかっているという事になります。

そして現代社会ではLED照明を始め、パソコンやスマートといったブルーライトを発生する電子機器と常に密接に生活しています。

このブルーライトが太陽光と似通った光と身体が判断するので四六時中身体は強い光=太陽光を浴びていると錯覚し概日リズムが正確に働かないことで夜間のメラトニン分泌に支障が出る為、夜眠れなかったり、なかなか寝付けない人が多いのです。

 

飲食に関する覚醒を抑制

覚醒を促す因子は太陽光やブルーライトとのような光だけではありません。

コーヒー緑茶エナジードリンクチョコレートなどに含まれるカフェインやお酒に含まれるアルコールなども覚醒作用があるので概日リズムを狂わせる大きな要因なのです。

カフェインを代表とする覚醒物質を摂取すると交感神経が優勢の状態となりノルアドレナリンの分泌を促します

アドレナリンは闘争心や興奮に深く関わるホルモンなのでノルアドレナリンが分泌されていると眠りにつくことが難しくなってしまうのです。

夜眠る前、もしくは夕方以降は食事や飲み物からは覚醒物質を摂らないように心がけましょう。

 

運動に関する覚醒を抑制

運動をすると筋肉の激しい稼動からエネルギーを消費し呼吸や心拍が激しくなります。

運動している時は交感神経が優勢になってしまいやはりノルアドレナリンが分泌されてしまいます

つまり運動のタイミングを間違えてしまうと覚醒作用によって眠りにつくことが難しくなってしまうのです。

現代人は夜間にジムやランニングをする習慣が見受けられますのでなるべく運動は明るい時間帯にとどめておき良い疲労感だけを持ち帰り深い眠りに繋げましょう

 

 

ホメオスタシスが狂い不眠になっている場合

眠る為のホルモン分泌その物を担うホメオスタシス機構を狂わせてしまう大きな原因がストレスです。

そしてストレスを受け続けている場合は最初に自律神経に影響が出て相関的に内分泌に影響が出ます

次いで免疫にも影響が出てしまうという負の連鎖を引き起こし健康の要であるホメオスタシス(恒常性の維持)機能そのものがダウンしてしまうので長期間ストレスにさらされ不眠になっている場合は病院で医師に相談することをお勧めします

 

ストレス原因の低減

 仕事・学業・家庭など年齢別に様々なストレス環境に置かれるのが現代社会です。

今の時代を生きるのにストレスからはなかなか逃れられないのが現実だと思いますが、このストレスがホメオスタシスの司令塔である自律神経の働きに悪影響を与えてしまうのです。

ストレスの影響によって自律神経がダメージを受けると次いで、内分泌、免疫と健康の三本柱であるホメオスタシスの機能が低下してしまいます。

これは睡眠の恒常性(ホメオスタシス)にも言える事なのでストレスはホメオスタシス機構の睡眠プログラムにも影響を与えてしまいます。

ストレスを解消することが唯一の治療となるので、休日には好きな事を思いきり楽しんだり個人個人がストレスを発散できる行動を取るのが大切なことです。

 

長期間ストレスを受けている場合

ストレスを受け続けると知らず知らずのうちにストレス耐性が付き心が無の状態になっている人がおられます

その無の境地に達した状態では本人は平気だと思っていてもストレスの解消や発散ができていない以上身体にはストレスが蓄積しています。

つまり身体にストレスが蓄積し続けて徐々に寝つきが悪くなりしまいに眠れなくなるという慢性的な睡眠障害に繋がってしまいます

このような長期的なストレスによる慢性的な睡眠不足な場合は早急に医師に相談することをお勧め致します

 

 

現代における睡眠不足・不眠症改善及び予防方法

現代では文明の発展と経済成長により概日リズム・睡眠の恒常性の双方に影響が起きている方がほとんどだと考えます。

睡眠は規則正しいリズムの構築と睡眠に必要なホルモンを分泌を正しく行うことで自然と眠れるようになるのです。

 

睡るのための睡眠スケジュールを正し自然に眠る方法

①朝規則正しく起きて、朝日を浴びる

②3食規則正しい時間に食事を摂る

③寝る前の運動は避ける

④寝る前のお酒は避け就寝3時間前までにする

⑤寝る前のカフェインは避け寝る3時間前までにする

⑥夜間のブルーライトなどの強い光はなるべく避ける

⑦夜間のスマートフォン・PCはナイトシフトモードにする

⑧夜間にスマートフォン・PCをさわる時PC眼鏡があると良い

⑨入浴は寝る30分~1時間前に入る

⑩眠れなくても焦らず何も考えないこと

⓫ストレスを貯めないように自分の方法で解消する

JINS SCREEN

 

以上で不眠の「仕組み・影響・改善方法」に関する記述を終えさせて頂きます。

現代の不眠人口増加の背景には経済発展のために睡眠時間削り働いてきたことと文明の発展により生活の利便性が上がることで本来自然に眠りにつくために備わっているシステムが正常に動かなくなってしまうというものでした。

しかし睡眠を阻害している身近な物に気が付く事で自己改善の幅は広がりますので、この機会に是非、自然に眠る為の睡眠スケジュールを見直してみてはいかがでしょうか🌸

ダイエットの要「脂肪分解=加水分解」のメカニズムを分子レベルで解説

脂肪の分解とは身体が脂肪とういうエネルギー源を必要とした時に脂肪を使うために加水分解し血液中に放出することです。
脂肪分解は脂肪細胞内で起こる反応ですが分解経路自体は3本から構成されており3つの分解反応をまとめて脂肪動員と言います。
ダイエットで効率良く脂肪を減らすには常に脂肪を3本の分解経路を活性化する条件を満たし脂肪を分解し続ける必要があります。

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この記事ではダイエットに必要不可欠な脂肪分解(加水分解)を細胞レベルのミクロな目線で解説しシェアさせて頂きます。

 

 

 目次

 

 

 

1.脂肪細胞内の構造と分解を担う者

脂肪細胞は脂肪を蓄える細胞です。脂肪細胞は細胞膜と核、そして脂肪滴と呼ばれる脂肪そのものが大部分を占め構成されています。この脂肪細胞内の脂肪滴を分解する為に特定の酵素やタンパク質を活性化する必要があります。

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脂肪細胞の構造と名称

  • 脂肪細胞:「核・脂肪滴・細胞膜」からなるものが脂肪細胞です。主に食事から余ったエネルギー源を脂肪として蓄積する貯蔵庫の役割を果たす細胞です。


  • 脂肪滴:脂肪細胞の中に存在する中性脂肪(トリグリセリド)を蓄える袋のようなもので、脂肪滴が大きくなることで脂肪は大きく肥大化していきます。


  • :真核生物(核がある生き物)の細胞を構成する細胞内小器官の一つで、核の中には染色体が存在し遺伝情報の保存と伝達を行います。

 

 

 

脂肪分解(加水分解)を担う酵素やタンパク質

脂肪分解(加水分解)を起こすものは酵素(キナーゼ・リパーゼ)とタンパク質の
大きく分けて2つが存在します。
脂肪分解に有効な条件が揃うと酵素とタンパク質が融合し分解に適した形に変わる事で特異的に脂肪を分解してくれるのです。

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カテコールアミン
  • アドレナリン・ノルアドレナリン:脂肪を分解する為に必要となる神経伝達物質です。

  • カテコールアミン受容体:アドレナリン・ノルアドレナリンなどのカテコールアミンが結合する受け口です。

酵素(キナーゼ)
  • PKA(プロテインキナーゼA):カテコールアミンが結合することで活性化し脂肪分解に必要な酵素やタンパク質を分解に適した形に変える(リン酸化結合)役割をする酵素です。

酵素群(リパーゼ)
  • HSL(ホルモン感受性リパーゼ):脂肪分解に必要な分解経路を構築する酵素です。

  • ATGL(脂肪細胞特異的トリグセリドリパーゼ):中性脂肪に対して特異的に反応し分解経路を構築する酵素です。

タンパク質
  • ペリリビン:PKAと同様にカテコールアミンによる刺激によって活性化し脂肪分解経路を構築するタンパク質です。

  • CGI-58:カテコールアミンによる刺激によってATGLを活性化させるタンパク質です。

 

 

 

 

2.脂肪分解が促進される体内条件

まず脂肪分解(加水分解)を行うためにはエネルギー源が体内にあっては難しいです。逆にいうと糖やグリコーゲンなどのエネルギー源が不足する状況下ではエネルギー源を補うために分解が起こるのです。

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血糖値が低い状態

我々の身近なエネルギー源はグルコースやグリコーゲンなどの糖類です。

糖は血液中に血糖という状態で放出されることで体中に運ばれエネルギー源として使われます。

しかし運動時や食べ物を食べていない時は血糖値は下がってしまいエネルギー源不足となります。

  • 運動している時:運動中は常にエネルギー(ATP)を消費しているので体内にあるグリコーゲンや血糖などのエネルギー源が減少します。その結果足りないエネルギー源を補う為に脂肪を分解し燃焼しエネルギーを生産するのです。

  • 空腹の時:食べ物を食べていないということはエネルギー(ATP)を生み出すエネルギー源が不足していることになります。エネルギー不足を補う為に蓄えてある脂肪を分解し燃焼することでエネルギー不足を補います。

 

 

 

分解のシグナルであるカテコールアミン

血糖値が下がると糖というエネルギー源の代わりに脂肪を使わなければなりません。

ただ脂肪は脂肪細胞内の脂肪滴から分解し脂肪酸という形にしなければ使えないので分解するためにカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)というホルモンを分泌するのです。

 

 

 

 

3.脂肪分解に必要なホルモン(カテコールアミン)

カテコールアミンとは「アドレナリンやノルアドレナリン」に代表される神経伝達物質のことです。人や動物の体は栄養状態の悪化やエネルギー不足を感知すると貯蔵している脂肪を分解するために必要なカテコールアミンを分泌します。

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カテコールアミン分泌条件

カテコールアミンの中でも脂肪分解に直接作用する物はアドレナリン・ノルアドレナリンです

アドレナリンは自律神経でいう交感神経が優勢になっている時や分泌にされます。そして特異的に分泌を促す成分を摂取することでも分泌が促されます。

食事による分泌
  • 糖質制限:体内で速やかに、そして一番早く優先的にエネルギー源として消費される糖質を断つことで身体は脂肪をエネルギー源として活動しなければなりません。つまり糖質制限はカテコールアミンの分泌を促し脂肪を分解する最高効率の食事制限なのです。

  • カロリー制限:カロリー制限は一時的なエネルギー源不足を作り出す食事制限です。今までの食事で得られていた摂取カロリーが減ってしまうと減った分を取り戻す為にカテコールアミンを分泌し脂肪を分解するという単純だけど効果が高い食事制限です。

運動による分泌
  • 一時的なエネルギー源不足:運動時は常にエネルギー源を燃やしエネルギーを消費しています。つまり運動中はエネルギー不足状態になりやすいので脂肪を分解する必要があるのでカテコールアミンも分泌されます。

  • 一時的な肉体へのストレス:運動時は激しく動く事で興奮したり肉体的にストレスを受けたりする事も多々あります。つまり運動時は交感神経優勢の状態なので身体を守る為にもカテコールアミンを分泌し栄養状態に気を配っている訳です。

特異的な分泌
  • EPA・DHAの摂取:京都大学の研究ではEPA・DHAを含むオメガ3脂肪酸を摂取することでアドレナリン・ノルアドレナリンなどのカテコールアミンの分泌が促進されると報告があります。


  • カプサイシンの摂取:唐辛子に多く含まれる辛味成分であるカプサイシンを摂取すると、カプサイシンは脳に運ばれ中枢神経系を経てアドレナリンの分泌を促します。

 

 

 

 

4.カテコールアミンによる分解酵素(PKA)の活性化

脂肪細胞の外側の細胞膜にあるカテコールアミン受容体にカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)がくっつくと脂肪細胞の内側にあるPKA(タンパク質リン酸化酵素)の活性が上がります。

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PKA活性化=脂肪分解システム始動

受容体にカテコールアミンが結合することで脂肪細胞内にあるPKGの活性が上がり
脂肪分解を担う「タンパク質・リパーゼ」を活性化することで脂肪分解は始動します。

 

 

 

 

5.PKAによる「タンパク質・リパーゼ」の活性化

PKAが活性化することで脂肪分解に必要な「タンパク質・リパーゼ」がリン酸化されます。このリン酸化によって脂肪分解の働きが上がり分解が進みます。

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PKA活性化によるリン酸化反応

リン酸化反応によって何故脂肪の分解が起こるかというとリン酸化による構造の変化によって機能も変わるからなのです。

つまり脂肪分解を担う「タンパク質・リパーゼ」がリン酸化によって脂肪分解に適した構造に変化することで脂肪分解が開始されるということです。

 

 

 

 

6.脂肪分解は3つの分解経路で同時進行する

脂肪分解を担う「HSL・ペリリビン・ATGL」などのタンパク質や酵素群はPKAの活性化によるリン酸化反応によって各自脂肪分解に適した形に変形し、3本の脂肪分解経路を構築します。

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脂肪動員と呼ばれる脂肪分解ルート

脂肪細胞内の中性脂肪は細胞外へ加水分解されて放出される時に3本の放出経路を使って効率よく分解放出されます。

この3つの脂肪分解をまとめて脂肪動員と位呼ばれます。

脂肪分解経路1
  • PKAとHSLによる脂肪分解経路

脂肪分解経路2
  • PKAとペリリビンによる脂肪分解経路

脂肪分解経路3
  • CGI-58とATGLによる脂肪分解経路

脂肪の分解はカテコールアミンによるPKAの活性化から始まり最終的に3本の分解経路を構築し中性脂肪は脂肪酸に分解され血中に放出されるのです。

そして分解された脂肪酸はアルブミンというタンパク質と結合することで遊離脂肪酸という移動できる形態に変わり血液中を移動して体の各組織に存在するミトコンドリアに運ばれ代謝されるのです。

 

 

 

脂肪分解(加水分解)順序・仕組まとめ

①エネルギー源不足によりアドレナリンなどのカテコールアミンが分泌される

②脂肪細胞外側にある受容体にカテコールアミンが結合することでPKAが活性化される

③PKA活性化により脂肪分解を担う「HSL・ペリリビン・ATGL」などのタンパク質や酵素群がリン酸化される

④リン酸化によって脂肪分解を担うタンパク質やキナーゼが脂肪分解に適した構造に変化し3本の分解経路を構築することで中性脂肪は脂肪酸に分解される

⑤分解された脂肪酸はアルブミンというタンパク質と結合し遊離脂肪酸になることで血液中を移動し燃焼機関に運ばれる

 

これらの工程を経て脂肪細胞に蓄えられている中性脂肪は分解され遊離脂肪酸となりミトコンドリアに運ばれて燃焼(β酸化)されるのです。

ダイエットは脂肪を減らす為に行う健康療法です。そして脂肪は分解しなければ燃焼することができません

分解する為にはアドレナリンなどのカテコールアミンを分泌する必要があるので、分泌を促し脂肪を分解し続けるために食事制限が必ず必要となるのです。

 

脂肪の分解の具体的な方法が知りたい方は下の記事をご参照下さい。

www.diet-soundsgood.com

 

 

 

以上で脂肪分解(加水分解)に関する記述を終えさせて頂きます。

ダイエットでは「脂肪の分解」というキーワードをよく耳にしますが、実際に体内では複雑な反応を経て3つも脂肪を分解する経路を構築し必要な時に効率よく脂肪をエネルギー源として使うためのシステムが備わっているのです。

とてもアカデミックな内容で難しい内容でしたが、この記事に辿り着いたあなたの探求心がダイエットのプラスになることを祈っています🌸

 

骨盤ダイエットに減量効果なし!骨盤矯正では脂肪の「分解・燃焼」は起きません

骨盤ダイエットは整体技師によるボディラインの改善に過ぎません。骨盤を正常な位置に戻すことで僅かに下腹部の組織(内臓)の位置が変わり一時的にお腹が細くなる整体技術なのです。
しかし骨盤ダイエットでは骨盤を修正することで「代謝を改善する」など痩せる印象を植え付けていますが、これは真っ赤な嘘です。骨盤の位置を修正したところで「脂肪分解→脂肪燃焼」という脂肪の代謝作用が起きるなど有得ないのです。

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この記事では骨盤ダイエットの真実を「概要・理論・骨盤ダイエットの効果・仕組み」を踏まえ皆様にシェアさせて頂きます。

 

 

目次.

 

 

 

1.骨盤ダイエットとは

歪んでしまった骨盤を正しい位置に矯正することで下がっていた内臓の位置が適正化され「お腹がへこみ」「代謝が改善される」ので痩せるというダイエット方法です。

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骨盤矯正で「代謝・体質」改善

日々の生活の影響や、女性では出産の影響により骨盤に歪みが生じた結果、内臓や身体の筋肉が正しい位置とはずれる為、内臓での血液循環が滞り代謝が落ちて太りやすい体質になってしまうと骨盤ダイエットでは言われいます。

その骨盤の歪みによって発生してしまう太りやすい体質を骨盤矯正を行うことで内臓の位置を補正し代謝が改善されて肥満体質も改善されて痩せるというのが骨盤ダイエットで謳われている「代謝と体質の改善」なのです。

 

 

 

プロの整体技師による整体技術

  • 整体院・鍼灸院
    主に整体師や鍼灸師に骨盤の歪みを診てもらい、骨盤のゆがみを毎月の整体によって正しい位置に矯正してもらいます。


  • 骨盤ダイエットサロン
    専門のサロンや痩身エステサロンでも骨盤矯正ダイエットサービスは受けられます
    要するに整体技師免許さえ持っていれば骨盤ダイエットはどこでもできるビジネスということです。

 

 

 

骨盤ダイエットの相場

  • 費用
    価格はお店やサービスにより幅がありますが、1回の骨盤矯正の費用としてみれば5,000円前後が相場となり、月に3回程度通院することから月15,000円程度が骨盤矯正の相場となります。


  • 期間
    骨盤ダイエットサービスを提供しているお店のダイエットに必要な期間はトータルで6ヶ月という所が多く、その内訳は4ヶ月を減量期間とし残りの2ヶ月をメンテナンス期間と設定しています。
    6ヶ月×月15,000円=90,000円が骨盤ダイエットのトータルコストの目安となります。

 

 

 

 

 

2.骨盤ダイエットの理論

骨盤ダイエットでは骨盤を正しい位置に修正する事で内臓が元の位置に戻りお腹がへこむと謳われています。そして内臓が元の位置に戻ることで今まで圧迫されていた血流が改善し代謝がアップするという所が骨盤矯正で痩せるという理論なのです。

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謳われている理論

骨盤が歪むことで内臓が下がり下腹部の血流が圧迫されてしまいます。

その結果血行が悪化するから代謝が下がり、太りやすい体質になってしまい太ってしまうのだと言われています。

つまり骨盤ダイエットでは「太りやすい体質」や「血行不良」などの身体の不調も含めて骨盤の歪みのせいだと提唱しているのです。

そしてその骨盤の歪みを矯正することで内臓の位置が戻り下腹部の圧迫が緩和されることでお腹がへこみ、同時に血流も改善されることで代謝が上がるので痩せるというのが骨盤ダイエットの減量理論なのです。

 

 

 

理論の信憑性

女性が出産を行わない限り一般的な日常生活で生じる骨盤の歪みは僅か数ミリと言われています。

そして骨盤の動きというのは「仙腸関節」と「恥骨結合」というところで働きますがこの部分はほとんど動かないのです。

つまり骨盤ダイエットで言われている骨盤の歪みが太る原因というのは僅か数ミリのことです。

数ミリの歪みが身体に与える影響など微々たるものなので骨盤に歪みが「太る体質」ということと、骨盤を修正して「代謝が上がる」ということも信憑性は非常に低いです。

 

 

 

 

 

3.骨盤ダイエットの効果

骨盤を矯正する事で血流は改善されるでしょう。しかし一般的な人で僅か数ミリと言われている歪みの修正では高い効果は期待できないし「代謝を改善し痩せる」と言えるほどの物ではありません。ただし産後の方は骨盤が開いている為、正しい位置に骨盤を戻すことで健康効果は期待できるかもしれません。

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整体技術によるボディラインの改善

骨盤ダイエットを行うことでお腹がへこみボディラインも改善されると言われています。しかし僅か数ミリの骨盤矯正によって大幅にお腹がへこみ見た目が改善される可能性は低いです。

確かに僅かには改善されている可能性もありますが、変化量として微々たるものですし
到底お腹がへこんでスリムな見た目になるという骨盤ダイエットの効果は過大広告だと言えるのです。

 

 

 

骨盤修正による脂肪の燃焼効果は無い

骨盤を矯正することで仮に大幅に血流が改善されたとします。しかし血流が改善されたところで痩せる為に必要な「脂肪の分解」が亢進することはありません

脂肪の分解は脂肪をエネルギーとして使う時に起こる身体の仕組みで血流の改善で起こる訳では無いので、脂肪の燃焼が進むこともありません。

つまり骨盤を矯正するだけではダイエットに必要な「脂肪の分解」と「脂肪の燃焼」が起きる事は有得ないのです。

 

では何故「骨盤ダイエットで痩せた」という人がいるのでしょうか?次の章ではその謎を紐解いてみましょう。

 

 

 

 

 

4.骨盤ダイエットで「痩せた」と言うカラクリ

骨盤ダイエットというのは「整骨院・専門サロン・痩身エステ」などが行っているダイエットビジネスです。つまりビジネスである限り結果を出さなければ集客できず利益
が出ないということです。これは骨盤矯正で代謝改善などのキャッチコピーで集客し、さり気なく食事指導も行っているので痩せる人もいるのです。

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隠れた食事制限の存在

骨盤ダイエットはダイエットを謳っている以上「減量効果」を発揮する必要があります。そしてダイエットで一番ポピュラーな減量方法と言えば「カロリー制限」です。

カロリー制限を簡単に説明すると今までの1日の摂取カロリーよりも少ない摂取カロリーにすることでカロリー不足分を脂肪を燃やすので痩せるというダイエットです。

つまり骨盤ダイエットでもダイエット効果を発揮させるために「痩せるのだから食べてはダメ」などのカロリー制限メインの食事指導がプログラムには組み込まれているのです。

 

 

 

骨盤矯正だけでは痩せられない

骨盤ダイエットの骨盤矯正には減量に対する科学的な根拠「脂肪の分解・脂肪の燃焼」が見受けられないと上の章では説明しました。

しかし骨盤ダイエットはダイエットのビジネスモデルである以上「痩せる」という結果を求められるので食事制限の指導がカウンセリングに含まれている事も説明しました。

つまり骨盤ダイエットは痩せる可能性があるダイエットですが、その減量効果は骨盤の矯正によるものではないということです。

 

 

ただし、トータル的にみて痩せられるダイエットと考え骨盤ダイエットを行うのであれば何の問題もありません

その際は減量ノウハウがしっかりしている大手企業の骨盤矯正ダイエットを選んでください。

大手を選ぶ理由は社会的地位からダイエット方法も安全性を重視しており、企業努力により料金がお安くなっている場合が多いからです。

【ボディ】骨盤ダイエットBeauty体験 1回70分 500円

 

 

 

 

 

5.骨盤ダイエットに真っ当な減量効果なし

骨盤矯正による脂肪燃焼という減量効果は科学的な根拠がありません。つまり骨盤矯正だけでは痩せられないのに「代謝が上がる」「体質が改善されて痩せる」などの過大広告を行い骨盤ダイエットと謳うのはおかしなことなのです。

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正しいダイエットで痩せる仕組み

通常ダイエットとは脂肪細胞に蓄えている中性脂肪を遊離脂肪酸に分解し、分解された遊離脂肪酸をミトコンドリアで燃焼するという「分解工程」と「燃焼行程」を兼ね備えているのです。

まず蓄えている脂肪の分解には脂肪の素となる糖質を抜く事で脂肪を分解する糖質制限と、1日の摂取カロリーを今までよりも減らす事で脂肪を分解するカロリー制限という食事制限を行うことで身体の仕組みを利用して行うものなのです。

そして食事制限による脂肪の分解を行いつつ運動や代謝を上げる工夫をすることで効率良く脂肪を燃焼し体重を減らすのがダイエットなのです。

www.diet-soundsgood.com

 

 

 

骨盤修正では脂肪の分解は起きない

骨盤ダイエットによる骨盤矯正を行っても減量に必要不可欠な脂肪の分解は起きません

脂肪の分解は本来、身体のエネルギー源が不足した時に起こる体内のシステムで、この仕組みを上手く利用したものが糖質制限やカロリー制限といった食事制限なのです。

つまり骨盤矯正のみを行う骨盤ダイエットでは身体の仕組み的に脂肪の分解が起こるはずもないのです。

 

 

 

骨盤修正では脂肪の燃焼は起きない

骨盤矯正を行って内臓位置を修正し僅かに血行が改善されても減量効果があるほどの脂肪の燃焼は起きません

なぜなら脂肪を燃やす為に必要な脂肪の分解工程が骨盤矯正では起き得ないからで、分解工程が起きないという事は燃やす為に必要な遊離脂肪酸が無いので脂肪の燃焼ができるはずがないのです。

 

 

 

 

 

6.しっかり痩せたいなら正しいダイエット

しっかり痩せるには食事制限による「脂肪の分解工程」と運動や代謝サポートによる「脂肪の燃焼行程」が組み込まれた正しいダイエットを行う必要があります。正しいダイエットは正しい知識さえ身に付ければ自力でも可能ですし、信頼できるプロに任せるという方法でも痩せられます。

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食事制限で脂肪分解

痩せられるダイエット方法には必ず「糖質制限」か「カロリー制限」のどちらかの食事制限が何らかの形で組み込まれています。

逆に言うと食事制限が無いダイエットは痩せる可能性が非常に低いということです。

何故痩せるダイエットに食事制限が必ず組み込まれているかと言うと、身体の仕組みを上手く活用して蓄えている脂肪を遊離脂肪酸という形に分解する為です。

 

脂肪の分解についてもっと詳しく知りたい人は下の記事をご参照下さい。

www.diet-soundsgood.com

 

 

 

脂肪分解を行える代表的なダイエット方法

  • 糖質制限ダイエット
    糖質制限は日々の食事から糖質「米・パン・麺・芋・菓子」などを食べないダイエット方法です。
    減量効果は非常に高いですが確かな知識が必要で難易度は高めなダイエットです。

 

糖質制限ダイエットについて詳しく知りたい方は下の記事をご参照下さい。

www.diet-soundsgood.com

 

 

  • 置き換えダイエット
    置き換えダイエットはカロリー制限ダイエットの代表的な減量方法です。
    1日3食の食事の内1~2食を低カロリーな食べ物に置き換えることで減量します。置き換えダイエットは食べ物の制限がない為比較的簡単な減量法方法です。

 

置き換えダイエットについて詳しく知りたい方は下の記事をご参照下さい。

www.diet-soundsgood.com

 

 

 

分解された脂肪を燃焼

ダイエットで痩せるには上記の脂肪分解が必須条件になります。そして分解された遊離脂肪酸を燃焼することで身体から脂肪はなくなります

食事制限にによる脂肪分解だけを行い燃焼も行われるのは30代前半までで、それ以降の年齢の方は代謝(燃やす力)が落ちているので燃焼自体を自ら行う方が減量効率は良いです。

脂肪を効率良く燃焼するには2つの方法があり、1つ目は「運動」で2つ目は「代謝をサポート」することです。

 

脂肪の燃焼について詳しく知りたい方は下の記事をご参照下さい。

www.diet-soundsgood.com

 

 

 

脂肪の分解と燃焼ができる有料ダイエット

脂肪の分解と燃焼の仕組みを理解して自力で痩せることは可能ですが、支えが無いと頑張れない人も多いと思います。

一人でダイエットできない場合に大切なのは正しいダイエットを行ってくれる有料ダイエットサービスを受けることです。

方法から価格までバリエーションが豊富なダイエットビジネスですが、一つの目安として痩せるダイエットサービスをまとめてみましたので興味のある方はご参照下さい。

 

www.diet-soundsgood.com

 

全てをプロに任せるとやはり高額なダイエットになってしまいますが、プロによる指導や正しいダイエットの知識を習得し自宅で半セルフのダイエットを行えば減量にかかるコストは減り正しく痩せられ理想的ではないでしょうか。

 

 

 

コスパ最高の半分自力で行うダイエット

半分自力で行うダイエットの中にお勧めなものが2つあります。

それは正しいダイエットの知識と電話によるフォローというサポート受けながらマニュアルに沿って正しいダイエットを行う「自宅できるライザップ」とダイエットを専門に学んだアドバイザーとアプリケーションで繋がりその方に合ったダイエットを行い減量を進める「ダイエット家庭教師」という2つの半自力型ダイエットサービスです。

自宅できるライザップ「教材+電話フォロー」
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  • 方法
    ライザップでは主に糖質制限による脂肪分解を推奨していますので、自宅でも糖質制限がきちんとできるように親切丁寧なマニュアルが附属しています。


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    自宅できるライザップはノウハウ提供のみではなく、お客様がしっかりと痩せられるように電話サポートもサービスに組み込まれていますので、上手くいかない時や迷った時も安心です。


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    ライザップの効果は折り紙つきで、今更説明する必要はありませんが、確かな糖質制限による脂肪分解と煮詰められた運動により脂肪燃焼効果は非常に高いです。


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RIZAP STYLE(ライザップスタイル)

 

ダイエット家庭教師「アプリ+SNSフォロー」
  • 内容
    自宅に居ながらアプリを通じてダイエット専門のアドバイザーとマンツーマンで減量を行うダイエットプログラムです。
    ご自身の体質からおすすめのダイエットをセレクトし痩せやすいダイエットを提案してくれます。


  • 方法
    ダイエット家庭教師はお客様の体質や生活習慣に合わせてダイエットを組み立ててくれるサービスなので、食事制限もお客様の体質に合わせてカロリー制限・糖質制限を選び指導してくれます


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    ダイエット家庭教師のアプリの向こう側にはマンツーマンで寄り添い支えてくれる先生がいます。
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    こちらも30日間全額返金保証制度を設けておられるので、サービスが合わず減量できない場合などに安心感が高いです。

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骨盤ダイエットに投資するなら減量効果が高い正しいダイエットサービスに投資するほうが得策だと考え、現在の優れているダイエットサービスをご紹介させて頂きました。

どちらもコスパに優れたダイエットサービスとなっているのでダイエットのプロから見てもお勧めです。

 

 

以上で骨盤ダイエットに関する記述を終えさせて頂きます。

骨盤ダイエットは骨盤の歪みで肥満になるから骨盤の歪みを矯正することで痩せられるという無理のある理論展開を行うダイエットビジネスです。

骨盤の歪みを正すことで痩せることは無いということを忘れないでください🌸

便秘は「減量・健康・美容」の大敵!便秘の全貌「種類・原因・解消方法」を徹底解説

根本的に便秘になりやすいのは「女性・高齢者・ダイエット中の方」で、環境的に便秘になりやすいのは「デスクワーク中心・ストレスフル」な生活を送っている方です。
女性は身体の構造上便秘になりやすく、ダイエット中の人は食事制限の兼ね合いで便秘に、そして高齢者は加齢による腸管や神経の働きが悪くなることで便秘になりやすいのです。
便秘には根本的な要因と環境的な要因、そして双方が重なる3つのパターンがあり人によって原因は様々です。しかし便秘には明確な原因があることも事実で原因を解決することで頑固な便秘を根本から解消することは可能なのです。

 

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この記事では便秘の「タイプ別解説・メカニズム・解消方法」を皆様にシェアさせて頂きます。

 

 

 目次

 

 

 

1.便秘とは

便秘とは大腸内の排泄物(便)の通過が通常よりも遅くなったり、腸内に便が長時間とどまるなど、排便が正常に行われない状態のことをいいます。
便秘は人によって症状が様々で「排便後にスッキリ感が無い・排便量がいつもより少ない・便が硬く排便に手こずる・排便間隔が不規則」など様々な症状を有する疾患です。

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便秘の定義

  • 日本内科学会3日以上排便が無い状態毎日排便があっても残便感が残る場合も便秘とされています。


  • 日本消化器病学会排便が数日に1回程度に減少し、排便の間隔が不規則で便の水分含有量が低下し硬化していることを指しますが明確な定義はありません。


  • 国際消化器病学会排便が週3回未満・排便の25%(4回の内1回)以上が硬便・排便時に強くいきみ残便感、閉塞感が残る頻度が25%以上などです。

便秘症状には個人差があり、研究学会でも定義がバラバラなので便秘症状を定義付けすることは難しいですが
定義をまとめると「3日に一度排便が無い・排便間隔が不規則・排便後に残便感や閉塞感が残る・排便時に強くいきむ」症状が便秘の症状と考えられます。

 

 

 

便秘の種類(機能性便秘と器質性便秘)

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  • 弛緩性便秘:腸管の緊張がゆるむことでぜん動運動が十分行われないため「大腸内に便が長くとどまり水分が過剰に吸収されて硬くなる」便秘症状。
    便秘の中でも頻度が高くデスクワーク中心の仕事や身体を動かすことが少なく筋力が少ない女性や高齢者に多い


  • けいれん性便秘:自律神経の過度の興奮によって腸管が緊張し正常に腸管が働かないため便がうまく運ばれないタイプの便秘症状
    特徴としてはウサギの便のようなコロコロとした便になりやすく便秘と下痢を交互にくり返すことも多い。職場や家庭環境などでストレスを感じ常にリラックスできてない人に多い


  • 直腸性便秘便が直腸に達しても排便反射が起こらず直腸に便が停滞してうまく排便できない便秘症状。
    特徴としては痔や恥ずかしさなどにより排便を我慢する習慣がある人に多く精神的なことが作用する


  • 器質性便秘:イレウス、大腸がん、腸管癒着などの器質的な原因があって、消化管(小腸・大腸)に物理的な通過障害(ポリープなどが便の通過を邪魔する)ことで起こる便秘を言う。

 

※器質性便秘の疑いがあり血便や激しい腹痛嘔吐など以上を感じる場合はすぐに病院へ行き検査や医師による診断を受けて下さい

 

 

 

便秘による健康被害

  • 腸内環境悪化:便秘により便が腸内に停滞する腸内環境が悪玉菌優勢の状態となり腸内環境が悪化します。


  • 体内環境悪化:便秘の影響で腸内環境が悪化すると身体に有毒なガスが発生し、腸から吸収されることで免疫力の低下などの健康被害のリスクが向上します。


  • 全身の血流悪化:腸内で便が停滞すると大腸が膨らんだままなので骨盤付近の血流が悪化し全身の血行が悪化してしまいます。

便秘になると「腸内環境悪化→全身の血行悪化」というサイクルが体内で起こります。

酸素や栄養素などの循環を行う血液が滞ることで「肌荒れ・肩こり・腰痛・疲労」などの症状が起き、便が滞留することで「ストレス・肥満・腹痛」などの症状が起こります。

 

 

 

 

2.便の状態と腸内環境

排便状態が良く良好な腸内環境は善玉菌が多く悪玉菌が少ない状態で、柔らかくバナナ状の便が排泄されます。
しかし善玉菌の数が減り悪玉菌の数が多い状態だと消化吸収が滞り、便が滞留することで硬い便やウサギの便のようなコロコロとして状態になります。

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                         出典:大日三共ヘルスケアより

 

 

理想の便の状態

理想的な便の状態は「水分量が多く柔らかい・バナナ状のものが2本程度・黄色から茶褐色・悪臭が少ない」などの特徴があります。

そして排便時に残便感や閉塞感が無く「スッキリ感・爽快感」があると理想の排便と言えます。

 

 

 

理想的な腸内環境

腸内環境を作るものに「善玉菌と悪玉菌」がいます。

理想的な腸内環境は善玉菌が悪玉菌よりも優勢な状態を保ち弱酸性の環境を維持する事で悪玉菌の増加を抑えています。

ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が働く事で消化吸収が促進され排便に必要な「ぜん動運動」を活発に起こしてくれるので排便状態が良好になります。

 

 

 

便秘気味な便の状態

水分量が少なく硬い状態の便ウサギの糞のようにコロコロとした球場の便が便秘では代表的な便の状態です。

便秘と言うと硬い便ばかり想像しがちですが実は下痢も便秘状態の一つなのです。

 

 

 

便秘になりやすい腸内環境

腸内環境が悪いとされる状態は善玉菌よりも悪玉菌が多い状態です。

ウェルシュ菌などの悪玉菌が増殖する腸内環境は弱酸性からアルカリ性えと変化し腸内腐敗がおこりガスが発生します。

そのガス自体が腸内で滞り便の排泄を物理的に阻害したり、ぜん動運動を抑制し便秘になってしまいます。

そしてガスに含まれる有害な成分を腸から吸収する事で「肌荒れ・免疫力の低下・発がんリスク増加」などの全身に影響を与えます。

 

 

 

 

3.便通が起こるメカニズム

排便が起こるメカニズムには様々な説が存在しますが大きな役割を担っているものに「食事」があります。
胃に食べ物が運ばれる事で自律神経から排便のシグナルが発せられ大腸から直腸に便が運ばれ、直腸に到達すると再び排便のシグナルが発せられ便を排泄するという仕組みなのです。

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大腸の部分別働き

小腸で吸収されなかった液状の食べ物の残りかすは、大腸へと送られてきます。

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大腸は、盲腸→上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸→直腸から成り、ぜん動運動(大腸壁の筋肉の伸縮運動)によって、小腸から送られてきたものを先へと進めながら、徐々に水分を吸収していき、液状だった残りかすを固める働きがあります。

 

 

 

排便のメカニズム

  • 食事食べ物が胃に運ばれるところから排便は始まります


  • 自律神経:胃に食べ物が運ばれると自律神経が作用し大腸に信号を送り結腸反射という排便行動を促します


  • 結腸反射:結腸反射によって「ぜん動運動」が起こり大腸内の便は徐々に直腸へ移動していきます。


  • 直腸移動大腸から直腸内に便が移動する事で、再び自律神経が作用して排便反射が起こり脳に便意を伝えます


  • 排便反射:排便反射によって脳は下腹部にいきむように命令を出し直腸が収縮し肛門括約筋が緩み排便します。

 

 

 

 

4.便秘の原因

食べ物が胃に運ばれることで起こる排便の仕組みは自律神経に支配されています。自律神経の働きが正常でないと正常な排便は難しく便秘になりやすいということです。
大きな便秘の原因を自律神経として腸内環境が良くない人や「女性・高齢者・ダイエット中の人・特定のお薬を服用している人」も便秘になりやすいとされています。

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全体の便秘原因

  • ストレス排便を促す自律神経の働きが乱れる大きな原因はストレスです。
    自律神経には日々のストレスから身体を守る為に働く交感神経リラックスしている時に働く副交感神経があり、ぜん動運動や消化が活発になるのは副交感神経が優位に働いている状態です。
    つまり日常的にストレス環境下にさらされていると排便に必要な副交感神経が働けなくなる為、排便行為自体がストップされてしまうということなのです。


  • 食生活排便に有利な腸内環境は日々の食事から作られます
    そして腸内環境を良くも悪く整備しているのが善玉菌や悪玉菌と言われる「腸内細菌」なのです。
    現代の日本では食の欧米化が進み野菜が少なく肉や揚げ物など「高カロリー・高脂質」になりがちです。このような食物繊維が少なく脂質が多い食生活が腸内の悪玉菌を増やし悪玉菌優勢な腸内環境を作り出してしまうのです。


  • 冷え性:「冷えは万病のもと」と言われますが、便秘に限っても例外ではありません。体が冷えると血管が収縮し酸素や栄養素などの身体を動かす為に必要な
    エネルギーの供給が低下します。
    その結果腸を動かす筋力のエネルギー不足で腸のぜん動運動が低下します。さらに体温が下がる事で腸内環境を整え便秘を改善してくれる善玉菌の働きも悪くなりますので身体が冷えることは便秘には良くないのです。


  • 風邪薬:腸内環境の悪玉菌が増え悪化することが便秘原因の一つですが、詳しく解説すると腸内での主な便秘の原因は善玉菌が減ってしまうことなのです。
    日本の医療では風邪をひくとほぼ必ず「抗生物質」が処方されますが、抗生物質とは菌を死滅させる強力なお薬なのです。
    つまり日頃病院やお医者様で処方される風邪薬を飲むことによって悪玉善玉に限らず腸内細菌は死滅し善玉菌が減る事で便秘になる可能性もあるのです。

 

 

 

タイプ別の便秘原因

  • 女性日本人女性の半数以上が便秘を抱えていると言われており、その原因は女性特有の構造によるものです。
    まず女性は男性に比べ筋力(腹筋)が弱い為便を排泄する力が弱いこと、女性ホルモン(黄体ホルモン)が働くことで身体に水分や塩分を貯め込む様に作用し便が硬くなりやすく、子宮筋の収縮を抑制する働きがぜん動運動を弱めてしまうことが挙げられます。そして恥ずかしさから排便を我慢する傾向にある女性が多くこれがせっかくの便意を逃してしまう原因にもなるのです。


  • 高齢者60歳以上の高齢者になると男女問わず便秘の人の割合が増えています。高齢になると何故便秘になるかというと、まず胃や直腸の知覚が低下し便意を
    感じ難くなり食事の量が低下することで便の量が減り便意をもよおし難くなることと、加齢に伴い腸の働きが低下し便が腸内に長時間とどまることで便が硬くなりやすく、
    腹筋や肛門括約筋の筋力が低下することで便を押し出し難くなることが高齢者の便秘の主な原因なのです。


  • ダイエット:減量には必ず「糖質制限orカロリー制限」の食事制限が付き物です。便秘になる原因として糖質制限の場合はお米や芋類などの糖質を抜き
    肉類が多くなり、食物繊維が少なくタンパク質や脂質が多い食生活になり腸内環境は悪玉菌優勢になりやすく、ぜん動運動も低下しやすくなります。
    置き換えダイエットなどのカロリー制限場合は単純に食べる量が減る事で便の量が減り便意を感じにくくなり便秘になりやすいのです。


  • 特定のお薬:医療で使われるお薬の中にも便秘を招くものが多数存在します。
    まず鎮痛剤であるモルヒネや鎮咳薬(コデインリン酸塩水和物)などは腸のぜん動運動を抑制します。
    「抗コリン薬・抗ヒスタミン薬・向精神薬・抗うつ薬・抗パーキンソン薬・抗不整脈薬」消化管の緊張を緩和してしまい便秘の原因となりやすいです。
    そして便を作り出すことに繋がる消化管の運動をを低下させるものに「降圧薬(Ca拮抗薬)」があり、収れん作用により副産物的にぜん動運動を低下させるものに「制酸薬・鉄剤・収れん薬(ビスマス製剤)」などがあります。

 

 

 

ダイエットと便秘の関係

  • 食事内容:食事内容が直接関係する便秘の要因に腸内環境があります。
    健康な人の腸内環境は約100億個の腸内細菌がバランスよく存在し「腸内フローラ」を形成しています。
    しかしダイエットでは腸内環境を悪化させる可能性が高い食事制限に「糖質制限」があります
    糖質制限が何故腸内環境を悪化させるかというと「糖質」というエネルギー源の代わりに「たんぱく質・脂質」をメインに食べる食事制限だからです。
    肉類や脂質は腸内での消化に時間がかかり食べ物その物に便秘になりやすい要因があるので「腸内に長くとどまる事で悪玉菌が増えていき腸内環境を弱酸性からアルカリ性へ変え身体に有毒なガスを発生させ」物理的に便を滞らせたり「ぜん動運動」を抑制してしまうのです。


  • 食事回数:カロリー制限ダイエットでは食事回数が減る(食べる量が減る)ことが多いですが、食事量が減ってしまうと便の量も減り便秘になりやすいのです。
    排便は身体に備わった仕組みと考えると食べ物の量「栄養素・カロリー」から身体に必要な物を摂取し不要な物を排便していると考えられます。
    つまり食べ物の量が減っても「いつもの食事から吸収していた栄養素を吸収する」為に食べた物を長く腸内に滞在させる必要が出てくるので便秘になりやすいのです。
    そして食べ物が減ると食物繊維などの便通に有効な物も減ってしまうことになるのでカロリー制限の場合は「足りない栄養素の吸収」と「排便に有効な物質の減少」という2つの要素で便秘になりやすいのです。

 

ダイエットの食事制限では糖質制限もカロリー制限もどちらも便秘になりやすいです。

せっかく痩せる為に食事制限を行っても便秘になってしまっては便から無駄に栄養素や水分を吸収し減量効率が低下してしまいます。

さらに便秘による腸内環境の悪化で腸内でのガスが発生し有害物質を吸収しやすくなるので体内での炎症が起きることでアディポネクチンなどの減量に有効な善玉ホルモンの分泌阻害に繋がってしまいます。

ダイエットにとって便秘は「効率の低下」と「体質の悪化を招く」大敵なのです。

 

 

 

便秘症状の度合

  • 1週間に1~2回の排便軽度の便秘症状なので生活習慣の改善や便秘薬にて改善することができます


  • 1週間に1回あるかないか中度の便秘症状なので生活習慣で改善するか医師に診察してもらうかの判断が難しい便秘です。不安な方は医師に診てもらうことをお勧めします。


  • 1週間以上排便なし重度の便秘症なので医師に診てもらうことをお勧めします。

 

 

 

 

5.便秘解消の秘訣「排便環境最適化」

便秘を解消するために便通に良いとされることは「便意を起こす(逃さない)・便の状態を改善する・腸内環境を最適にする・排便に有効なマッサージ」があります。
これは便通の入り口から出口までの問題を全て解決してくことで便秘を治すという考え方で便秘の原因にアプローチでき根本的な便秘解消が期待できます。

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便意を起こす

通常便意とは食べ物が胃に運ばれた刺激によって大腸内の便が直腸に運ばれることで起こる排便のシグナルです。

便秘の方は便意が起こり難かったり感じ難かったりする方が多くその原因は排便をコントロールする自律神経の働きを妨げる「ストレス」が影響し便意に必要な「結腸反射」や「排便反射」を阻害してしまうからです。

現代の日本はストレス社会と言われるほど社会でもプライベートでもストレス環境下に置かれていますので、ストレスを低減させるために1日の内どこかで心からリラックスできる時間を設ける工夫を行い自律神経を休める環境整備が必要です。

日々感じるストレスを低減させることで自律神経の働きを整え排便に必要な情報伝達を正確に行い便意を「起こす・感じる」ように改善を目指しましょう。

 

 

 

便の状態を改善する

便の状態が便秘原因となるものに「水分量が少なく硬い便」があります。

便が硬いとぜん動運動が起こっても便が移動し難く水分が少ないことで潤滑性も低くなるため大腸内や直腸での便の滑りが悪く物理的に排便し辛い状態となるのです。

つまり便の質を排便に適した「水分量が多くて柔らかく滑りが良い」状態に改善することで物理的に排便しやすくなるのです。

排便に適した便にするために「水分を十分に摂る・オリーブオイルを摂る」ことで柔らかく滑りの良い状態に改善することができます。

 

 

 

腸内環境最適化

腸内環境が悪玉菌優勢になると腸内腐敗が起こりぜん動運動が低下したりガスが発生して詰まることで排便し辛くなってしまいます。

便通を促すことに適した腸内環境は消化吸収を促し、ぜん動運動が促進される善玉菌や乳酸菌優勢の環境下となるのでこれらの菌を増やす食生活を送る必要があります

まず善玉菌を増やす為に乳製品や発酵食品を多く取り入れ善玉菌の餌となる食物繊維やオリゴ糖を摂取することで善玉菌を増やすことにも貢献します。

そして悪玉菌を増やさない為に高脂質な食生活を控えることも腸内環境を改善するポイントとなります。

 

 

 

排便に有効な運動とマッサージ

運動不足による筋力の低下やストレスの蓄積などによってもぜん動運動は低下し便秘に繋がることもあります。

逆に言うとぜん動運動に有効な運動や腹部のマッサージを行う事で便を運び便意を起こすことも不可能ではありません

ぜん動運動を起こしやすい運動にはウォーキングなどの有酸素運動から腹部に圧力を加える腹筋運動があり、マッサージには腹部に「の」の字を書くようにお腹をさすって物理的に大腸を刺激し排便に必要なぜん動運動を促すという方法もあります。

 

 

 

排便しやすいタイミングを逃さない

便秘の人でも必ず排便は行われておりそのタイミングでは必ず便意を感じているはずです。

しかし便秘の人の多くはタイミングが悪くてせっかく便意を我慢する人がほとんどです。排便に便意は必要不可欠なものなので排便しやすいタイミングと便意が起こるタイミングを揃える工夫をすることで排便を促すようにしましょう。

排便しやすいタイミングは朝と言われており、それは夜寝ている間に排便する為の準備を行っているからです。

つまり朝は便意が起きやすいタイミングなので起床後便意を起こす為の「朝食・水分」をしっかりと摂り排便する為に必要な時間の余裕を設ける事で「朝に排便する」タイミングを設けるようにしましょう。

 

 

 

それでも便秘が治らない場合

  • 便秘薬の使用便秘改善の為の生活習慣の見直しを行っても便通が起こりにくい場合は、便通を促すサポート便秘薬を使用するのも一つの方法です。
    しかし便秘薬には種類が豊富に存在し、使用するシーンも適材適所となるので自分の体調や便秘の種類や原因を特定してから使用するのがベストな使い方となります。


  • 医師に相談生活習慣を見直しても頑固な便秘が改善されない場合は医師に相談することもお勧めです。
    相談する際に自分の便秘の経緯や便通改善のために行った行動なども医師に伝えることで医師は貴方の便秘原因や体質を判断しやすいので相談時にはしっかりと説明をしましょう。

 

 

 

 

6.便秘薬の種類と注意点

ひと言に便秘薬といっても多数存在しており、カテゴリーだけで分けても現在の便秘治療に使われている下剤は大きく4種類に分類され「塩類下剤・膨張性下剤・浸潤性下剤・刺激性下剤」の作用メカニズム別に存在しています。
そして各カテゴリーの下剤の中に様々な下剤が細分化して存在しているので身体の状態や便秘の状態に合わせて服用する必要があります。

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便秘薬の種類

  • 塩類性下剤:塩類による浸透圧作用を利用し腸管内に水分を集めるように働きかけ便を大きく柔らかくし大腸を刺激しぜん動運動を誘発するタイプの下剤です。便が硬い人向けの下剤で代表的な物に酸化マグネシウムや硫化マグネシウムがあります。


  • 膨張性下剤:含まれる薬剤自体が腸管内の水分を吸収し膨張する事で便の嵩を増すことで大腸を刺激しぜん動運動を促進するタイプの下剤です。
    便の量が少なくて排便作用が起き難い人向けの下剤でプランダゴやオバタ種子などの食物繊維を主としたものです。


  • 浸潤性下剤:成分に含まれる界面活性作用を活用して便の表面張力を低下させることで便に水分を浸透させて柔らかくするタイプの下剤です。
    便が硬い人向けの下剤で代表的なものにジオクチルソジウムスルやホサクシネートなどがあります。


  • 刺激性下剤:腸管神経叢に直接作用することでぜん動運動を促進させます。一般的に皆様が購入している下剤がこのタイプで効果にパンチがあり人によっては腹痛を感じる人もいます。
    代表的な物に「センノシド・センナ・ダイオウエキス」などがあり効果は高いですが依存性も高く使いすぎには注意が必要です。


  • 漢方薬:漢方薬は複数の生薬が混合された自然の物(植物・動物・鉱物)由来のお薬です。
    複数の生薬による複数の効能効果が期待でき西洋医学の症状を直接叩く作用ではなく内から症状の根本を治療するという考えが漢方には存在し、便通改善に使われる漢方にもこの考え方は継承されています。

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漢方も優しいわけではない

漢方薬には自然由来の生薬で内から治すという考え方が基本としてあります。

しかし内から便秘を改善するのはあくまで理想であって現実には便通が来ないとユーザーは満足できないというボトルネックが存在します。

つまり漢方でも刺激性下剤に分類される生薬が現実的には多く存在しており、代表的なものが「大黄」と呼ばれるものです。

漢方は身体に良い、優しいという表面だけを見るのではなく一般的に販売されている便秘改善の漢方は刺激性下剤と同様の物だということを忘れないようにしましょう。

 

 

 

刺激性便秘薬の依存性の高さ

センナ・アロエ・大黄に代表されるアントラキノン系の刺激性下剤を長期服用すると大腸黒皮症と呼ばれる病気になる可能性があります

アントラキノン系に含まれるメラニン色素の影響で大腸が黒く変色し腸自体の働きが低下し下剤なしでは排便できなくなる恐ろしい症状なのです。

これが「刺激性下剤を常用していると依存性が高くなると言われるメカニズム」であり、手に入りやすい市販便秘薬や漢方の便秘薬のほとんどが刺激性下剤なのでユーザーは知らず知らずのうちに服用することでより依存性が高い腸になり、改善とは程遠い状態になっていってしまうのです。

排便できなくて体調が悪い時などの使用は仕方がないことなのかもしれませんが出来れば刺激性下剤を使うのはお勧めしません。

 

 

 

 

7.自分に合った便秘解消方法

ここまで便秘の原因から改善方法まで多義にわたり解説してきましたが便秘の解消に一番大切な事は「自分の便秘原因を特定」して便秘の原因を生活習慣の見直しや時には便秘薬を使い改善するということです。
そして結果(排便)を求めすぎて内から根本を改善する事を怠り刺激性下剤に頼ることが便秘解消には良くない行為だということを理解して下さい。

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自分の便秘原因を調べる

日本の医療では便秘は「機能性便秘:弛緩性便秘・けいれん性便秘・直腸性便秘」と「器質性便秘」に分類されています。

すなわち各便秘症状の特徴と自分の便状態や便秘症状の特徴を照らし合わせて「便秘の症状を特定し便秘症状から原因を調べる」ことができるのです。

そうすることで自分が持つ便秘症状の解消方法を模索すると合わない便秘薬を買ってしまうなどのリスクも低減され効率良く効果的に治療できるのです。

 

 

 

理想的な便秘の解消方法

日本の医療は西洋医学が中心となっていおり、病の治し方で言えば出た症状に対しアプローチを行います。

便秘で例えると便が出ないのでどんな方法を使っても便が出るように治療するという方法で便秘の原因を解決する医療ではありません

この対処療法に頼り刺激性下剤などで一時的な排便を行い続けると便秘薬の副作用で腸の働きは低下し便秘薬無しでは排便できない身体になってしまう可能性が高いのです。

しかし本来の便秘には「ストレス・食生活・冷え症・ホルモン・腸内環境」などの明確な原因があり、人それぞれに起こる生活環境や習慣によって形成される疾患ですので、便秘の症状から原因を割り出せば原因を作り出す生活習慣を改めたり、足りない所を適材の便秘薬で補うことで本来人間に備わっている「排便」というシステムを機能させる事は可能なのです。

つまり安易に出す事だけに執着するのでは無く時間がかかっても自分の便秘の原因と向き合い内から便秘を改善し自然に排便できるように体質・習慣を改善することこそ理想の便秘解消方法なのです。

 

 

 

状況別便秘の解消方法

    • ストレスによる便秘:職場や家庭などで常にストレスを感じリラックスできていない方に多い便秘症状はけいれん性便秘です。
      ストレスにより自律神経の交感神経が優勢の状態が続くので正常なぜん動運動ができず、コロコロとした便や時には下痢を引き起こしてしまいます
      改善の方法としては「リラックス」することが最も重要で1日の内どこかで緊張を解くための時間を設けましょう
      その時に自分の好きなこと「読書・映画鑑賞・アロマ」など身体を動かさずに落ち着けるように過ごすことがポイントとなります。


    • 女性に多い便秘:女性は妊娠・出産を行う為、男性とは身体の構造が違います。便秘の症状としては筋力不足による弛緩性便秘と黄体ホルモンが優勢になる生理前に身体の仕組み上便秘になりやすいです。
      解決の方法としては日常的にウォーキングなどの有酸素運動を行い筋力不足のサポートを心掛けること、便意の我慢をしないこと、黄体ホルモン優勢になる期間にどうしても排便できない時は漢方由来の優しめの便秘薬を使うこともお勧めです。

生漢煎 防風通聖散

 

 

    • 高齢者に多い便秘:人は男女関係なく高齢者になると筋力の低下・腸管の働きの低下・神経伝達の低下・食事量の低下によって便秘になってしまいます
      しかしこれは今まで便秘ではなかった人にも起こりうる仕方のないことなのです。
      そして高齢者の方は、排便その物がとても大変な行為であるため、なるべく長く自然排便ができるように軽めのウォーキングなどの有酸素運動を日常的に行いつつ高齢の方にも優しいお茶を煮出して飲むタイプの便通改善アイテムを使用することで負担をかけずに排便することをお勧めします

楽々するり温茶

 

 

    • ダイエット(糖質制限)による便秘:世の中のダイエットには必ず糖質制限かカロリー制限のどちらかの食事制限が組み込まれています。
      糖質制限の場合は肉や脂質メインの食生活となることで腸内環境が悪玉菌優勢となりやすく食物繊維不足も手伝ってぜん動運動が起こりにく便秘になりやすいです。
      糖質制限中の場合は乳製品と野菜などの食物繊維を十分に取り入れて便秘にならないように対策を行ってください。それでも便秘になってしまう場合は一時的な便秘対策として乳酸菌を増やし腸内環境を整えるタイプの便秘薬を使うのも一つの方法です。

カルグルト

 

 

    • ダイエット(カロリー制限)による便秘:カロリー制限の場合は食生活はほとんど変わりが無く、単純に置き換えなどで食べ物を食べる量が減ることによる便の量の減少で便秘になりやすいです。
      この場合は繊維質の物を多く食事に取り入れ少ない食事量の中でも便の量を増やす工夫が必要となります。しかし実際問題努力しても便秘になりやすいダイエットですので一時的な便秘の対策として便秘薬を使い減量効率を高めるのも正しい方法です。

快腸サポート

 

 

  • 妊娠による一時的な便秘:妊娠中は妊娠前の身体とは違って黄体ホルモンがメインの身体となる為生理前に起こりやすい便秘の状態がずっと続くと考えて下さい。
    このホルモンバランス状態だと胎児を安全に育てる事を最優先するため、流産の原因となりうる激しいいきみをともなう便通そのものを身体が阻害する傾向にあります。この場合胎児へのリスクを低減させるために激しくいきまずに排便が可能な妊婦さんも飲める便通サポートアイテムを活用することをお勧めします。

すっきり贅沢抹茶

 

 

以上で便秘に関する記述を終えさせて頂きます。

ここまで長きにわたり便秘の「症状・原因・お薬の注意点・解決方法」を解説させて頂きました。

便秘は気持ちの面でも辛く、また健康面でも身体に良くない症状であり、女性から高齢者まで幅広い人が抱える問題です。

ダイエット中の人にしても便秘は減量効率を低下させる大敵となりますのでスッキリ解消できるようにまずは生活習慣を見直してみましょう。この記事が皆様の便通改善に役立つことを願います🌸

漢方ダイエットは本当に痩せる?「効果・方法・信憑性」真意を徹底解説

漢方には体内の不調を整え自然治癒力を高めて治す薬効があり、身体の状態を「整え・高め・戻す」という効果があります。効果の発揮には身体に合った漢方薬が必要なので不調の原因を調べる「気・血・水」体調を診る「症」漢方処方の精度を上げる為の「四診」という考えを組み合わせて体質に合う漢方を導き出します。漢方の元に戻す効果はダイエットに置き換えると「代謝の改善」に効果を発揮すると言われており、漢方ダイエットとは痩せない体質を改善する健康を正すダイエット方法なのです。

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 この記事では漢方ダイエットにまつわる漢方の「知識・効果・信憑性・方法」漢方ダイエットの全貌を皆様にシェアさせて頂きます。

 

  目次

 

 

 

 

1.漢方とは「東洋医学と漢方薬」

自然界にある「植物・動物・鉱物」などを加工した生薬を複数組み合わさて作られた自然のお薬が漢方薬です。東洋医学は中国の伝統医療で何千年にも渡る漢方治療実績を通し効果や危険性などのあらゆる結果を蓄積させ漢方処方として体系化されました。

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生薬を組み合わせた物が漢方薬

長い治療年月で得られた経験・結果をもとに効果があるとされた自然界の物「植物・動物・鉱物」を運搬性・保存性・利用性を重視し加工した物を生薬と呼びます。

 

漢方の定義は原則として2種類以上の生薬を定められた分量で組み合わせて作られたもので漢方薬には生薬を複合する事で様々な効果が得られ、ピンポイントで効果を発揮する西洋薬とは効果・アプローチ共に対照的な存在なのです。

 

 

 

漢方「東洋医学のルーツ」

中国由来の東洋医学は中医学と呼ばれ、中国4千年の長い歴史の中で、とにかく試すトライ&エラーの結果が漢方という文化に発展したと考えられています。

つまり漢方とは結果から生み出された優れた自然由来のお薬なのです。そして古代中国から日本に導入されたのは5~6世紀頃です。

ここから日本の漢方は日本の風土や気候、日本人の体質に合わせて日本独自の発展を遂げ伝統医学として定着し体系化され現在の日本漢方へと受け継がれています。

 

 

 

漢方「東洋医学」の治療方法

 

漢方では不調の原因を調べる「気・血・水」という考えと、体力や病に対する抵抗力を調べる「症」という考えを組み合わせて体質を判断しています。

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                            出典:漢方のツムラより 

気とは「漢方:目に見えないエネルギー」を指し西洋医学的には自律神経と解釈され、血とは「漢方:身体を巡るもの」を指し西洋医学的には循環系と解釈されています。

そして水とは「漢方:血液以外の水分」を指し西洋医学では免疫系や水分代謝と定義され、症とは「体質や体力を見極める」考え方で身体に合った漢方を選ぶ際に用いられます。

 

 

漢方による治療の効果

漢方による治療は上記の「体質・病状」の判断と問診により現状の患者の症状と身体の状態を調べるとことから始まります

漢方独自の診断により病に蝕まれる原因となる身体の弱っているところを突き止め自然の生薬で構成された漢方を処方し回復を目指すのです。

つまり漢方による治療とは「病その物」を叩くのでは無く、病に蝕まれる原因となった「身体の弱っている所」を回復させるために漢方薬を処方することで身体が本来持っている自然治癒力を高めて病の根本治療を行う医療なのです。

 

漢方について詳しく知りたい方は下の記事をご参照下さい。

www.diet-soundsgood.com

 

 

 

 

 

2.漢方ダイエットとは

漢方を使いながら痩せる減量方法を巷では「漢方ダイエット」と呼んでおり、漢方の考え方である弱っている所を「戻す・補う」ことをメインとしているダイエットとなります。漢方の弱っている所というのはダイエットでいう所の代謝ということになりますので複合的に代謝をサポートするという考え方が漢方ダイエットでは支持されています。

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ダイエットに有効な漢方薬

  • 防風通聖散
    体内に貯め込んでいる余分な水分の排出や便秘症の解消など老廃物を汗や尿・便として体外への排出を促す効果があり結果的に代謝の向上も
    期待できる言われています。
    漢方の考えでは防風通聖散は胃腸の働きを整えることで過食や暴飲暴食を抑える効果もあるとされています。


  • 防己黄耆湯
    働きは防風通聖散と似ており身体についた余分な水分を緩やかに排出してお腹の調子も整えてくれる漢方です。
    下半身のむくみ、汗をかきやすいことや関節が傷んで水がたまりやすいなどの症状は水分代謝が滞ることで起こりますが防己黄耆湯は水分代謝の改善に効果がある漢方とされています。


  • 当帰芍薬散
    生理痛・生理不順・不妊症にも処方される代表的な女性向け漢方
    の一つ。血の巡り(血流不全)と水分代謝を改善させることで冷えとむくみを改善する漢方です。
    当帰芍薬散は女性に対して重宝されている漢方薬で、全身の血行を促進させ冷え症の改善に効果がある漢方とされています。


  • 大柴胡湯
    日々の生活によるストレスにより、ホルモンバランスや自律神経などが乱れる人に処方される漢方です。
    ホルモンの分泌や神経が乱れるとストレスを発散するためにドカ食いしてしまう人に大柴胡湯は効果があるとされています。

 

 

 

漢方ダイエットの要

漢方薬には種類が違っても似通った効能効果がありますが、これには「気・血・水」と「症」、「四診」などの漢方診断によって似た効果でも「よりその人の体質に合った漢方を選ぶ必要がある」という考え方があるからです。

例えば防風通聖散と防己黄耆湯の効果は似ていますが、正確な漢方処方によるとその方の症が虚症なのか実症なのかで効能効果は似ていても処方される漢方薬の種類は違うという事なのです。

つまり漢方を用いながらダイエットを行うには、しっかりと漢方に精通していて現在のあなたの身体の状態をしっかりと漢方診断してくれるプロフェッショナルに指導してもらう必要があり、これが「最も重要な事」なのです。

 

 

 

 

 

3.漢方がダイエットにもたらす効果

漢方には複数の効果をもたらす作用がありますが、ダイエットで主に効果を発揮するカテゴリーとして「冷え・便秘・ストレス」が挙げられます。
これらの症状を漢方のプロがあなたに合った漢方を選ぶ事で内から改善していき体質改善ができる所がダイエットで活きる漢方の効果なのです。

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漢方で改善できる肥満体質

  • 便秘体質
    便秘になると腸内で限界まで栄養素吸収すること、腸内に便が残ることで腸内環境の悪化、などでダイエットを行っても痩せにくい(体重が減りにくい)環境となってしまいます。ダイエットは食べる量が減りやすく元々便秘でない人も便秘になりやすいので特に気を付けたいところです。


  • 冷え性
    冷えとは身体の血流が悪く身体の隅々まで血が巡らないことで起きる症状です。
    血が巡らない=体内での酸素や成分の循環が悪く代謝を下げてしまう要因となるためダイエットにおいて冷えは改善しておきたい症状の一つです。


  • ストレス
    ダイエットでは慣れない食事や運動、なかなか結果に繋がらない事などストレスが溜まる事が多いです。しかしストレスはドカ食いの引き金になったり、良質な睡眠を阻害したり、自律神経の働きを乱して正確な代謝の妨げとなりダイエットには大敵なので特に注意したい項目なのです。

 

漢方ではこれらのダイエットの障壁になる症状をあなたの身体の状態に合わせて内から治すことができます。

一般的な症状の改善策は症状をピンポイントで叩く対処療法と言われる治療が多いですが、漢方は疾患の原因となった身体の原因を治療するので自然治癒力によって体質改善を導きます。

 

 

 

ダイエットに漢方は効果的?

ダイエットは単純に考えると身体に蓄えられた脂肪を「分解」して「燃焼」するという作業です。

この作業を継続する事で蓄えられた脂肪が減っていき「痩せる」ということになるのですが、漢方が効果的とされる所は「痩せる」というゾーンではなく、「便秘・冷え・ストレス・恒常性」などの「太る原因」の改善なのです。

そして漢方が改善できる肥満の原因は全てではありませんし、ダイエットで最も重要である脂肪の分解ができる訳でもありません

ダイエットで漢方が活躍できるところは一般的に便秘やストレスなどの「肥満の原因の一部」と冷えなどの「代謝の改善の一部」と考えるのが妥当となります。

ダイエットを成功に導くメカニズムを知りたい方は下の記事をご参照下さい。

www.diet-soundsgood.com

 

 

 

 

 

4.漢方薬に減量効果がある訳ではない

ダイエットにおける漢方の効果は減量のメインとなる物ではなく、どちらかと言うとサブ的な要素が強いです。
それは脂肪をどんどん分解してくれる訳でもなく、代謝に関してもガンガン脂肪を燃やすという効果がある訳でも無いからです。

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代謝のサポートに漢方は最善ではない

  • 基礎代謝の低下
    全身の基礎代謝量を100としたときにその内訳は「脳:20%・肝臓:21%・骨格筋:22%・心臓:9%・腎臓:8%・脂肪:4%・その他:16%」となります。
    基礎代謝の低下とは、これらの身体の組織での代謝量が減少することで起きており代謝低下の原因は代謝に必要な代謝調節因子の生産能力が加齢によって低下してしまうからなのです。


  • 代謝調節因子
    代謝に必要な代謝調節因子(代謝酵素・補酵素)とは人間が日々の生命活動を営むために必要なATPというエネルギーを脂肪や糖といったエネルギー源から作り出す時に化学反応を起こす為に必要なホルモンや物質のことです。
    その働きは代謝反応を起こす為のシグナルに関わったり燃焼行程に必要だったりと多義にわたります
    代表的な因子としては「アディポネクチン・Lカルニチン・コエンザイムQ10」などが挙げられます。


  • 漢方の可能性
    漢方ダイエットではよく「代謝を上げる・燃やす力を上げる」などのいかにも痩せそうなキャッチコピーを掲げていますが漢方を飲んだからといってATPの消費量が上がる訳でも無く代謝に必要な代謝酵素が増える訳でも無く脂肪の分解を促進する訳でもないのです。
    ただ、ノエビア株式会社の研究報告では高貴薬と称される「冬虫夏草」エキスを摂取することで痩せホルモンであり代謝調節因子であるアディポネクチンが優位に増加したということが述べられています。

    アディポネクチンについて詳しく知りたい方は下の記事をご参照下さい。

    www.diet-soundsgood.com

 

 

 

 

漢方だけで痩せるのは難しい

日頃私達が代謝と呼んでいる物は大きく分類すると普段の生活で身体を動かしてエネルギー消費する生活活動代謝と、何もしなくてもエネルギーを消費して生命活動を営む基礎代謝の2つです。

その内基礎代謝が加齢により低下することで年齢を重ねると太りやすい体質に変わってしまい代謝が低下した状態で若い頃と同じような食事をしているとエネルギー源を余らせてしまい太ってしまうのです。

この状態から痩せるにはまず「太った食生活の見直し」を行い、食事制限で「蓄えている脂肪の分解」を行い、代謝量を上げる(因子を増やすor運動する)ことで「分解した脂肪を燃焼する」必要があり、この3つの工程を経てやっと痩せることができるのです。

この工程全てを漢方だけで行うのは不可能なので、あくまでも漢方は太ってしまう要因の一部である「便秘・冷え・むくみ・ストレス」などの症状を改善する物と考えるのが妥当です。

 

 

 

ただ漢方ダイエットの真意は「単なる減量サポート薬」では終わりません。

漢方は痩せ薬ではありませんが、漢方の「整え・戻す」という効果は痩せない身体を改善する所にあります。

漢方ダイエットは「正しいダイエットを行っても痩せない人」常識的な食事内容なのに「どんどん太ってしまう人」にこそ必要なダイエット方法なのです。

 

 

 

 

 

5.漢方ダイエットの真意「薬効と減量の調律」

漢方ダイエットは代謝の恒常性異常による肥満症の改善に真価を発揮する減量方法です。恒常性とは「自律神経・内分泌・免疫」の3つの機能がバランスすることで成立ちますが、肥満の方の多くは機能が崩れている為、太りやすいのです。漢方ダイエットは恒常性を立て直し正常な代謝状態に導くダイエットなのです。

恒常性の維持(ホメオスタシスの三角形)画像

 

 

健康で適正な体脂肪量

本来、人の身体には太り過ぎず痩せ過ぎないように体脂肪量をコントロールする機能が備わっています

それが恒常性という機能で体脂肪の管理をする為に代謝「摂食・燃焼・発熱」をコントロールしているのですが、BMI基準値を超える肥満を患っておられる方はこの機能が正常に働いていない為、太りやすいのです。

実際に年齢を重ねて太っていない方がおられるのは恒常性機能が正しく働き体脂肪量をBMI基準値付近をキープしているからで、身体に適した体脂肪量を維持することで健康な身体を保っているのです。

 

 

 

漢方ダイエットは恒常性を立て直す

肥満を抑制する恒常性は「自律神経・内分泌・免疫」の3つの機能からなりますが、肥満の方はこの機能の内どこかが崩れ全体のバランスが崩れた状態となります。

恒常性機能を立て直すには3つの機能の内ダメージが一番多い部位と連なる他の機能に対してもアプローチを行い全体のバランスを整える必要があります

漢方薬は複数の生薬から成るので生薬その物の効果と組み合わせによって起こる効果による「幅広く繋がりのある効果」で崩れた恒常性(ホメオスタシス)をサポートします

 

漢方ダイエットが役立つ恒常性機能異常に関して詳しく知りたい方は下の記事をご参照下さい。

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漢方ダイエットは健康を取り戻す療法

漢方ダイエットが必要な方は肥満を患っておられる方です。肥満を患った結果不健康にもなりますし、不健康になったから肥満を患う場合もあります。

漢方ダイエットの神髄は肥満原因となる身体のバランス崩れによる健康不良を、人の体調と症状に合わせた漢方薬の効果で立て直すことです。

その結果正しい代謝が身体で起こる為、ダイエットできるという健康的な減量方法なのです。

 

 

 

  

 

6.ダイエットと漢方の理想的な付き合い方

しっかりと減量効果のあるメインのダイエットを行って上手くいかない場合、足りないピースを補う為に漢方を使うのが望ましいのです。漢方薬で補えるピースは漢方で改善すべき「肥満体質」や「冷え・便通」などの減量の障壁と成り得る体内環境の改善なのです。

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高い減量効果を望む場合

  • 痩せるためのメインのダイエット
    しっかり痩せるには食事制限による「脂肪の分解」工程があり、分解した「脂肪を燃焼できる」運動や代謝をサポートする「分解・燃焼」の2つの工程があるダイエットを行う必要があります。
    代表的なダイエットで言うと「糖質制限ダイエット」と「カロリー制限ダイエット」があり、どちらも正しく行えば減量効果は非常に高い減量方法です。


  • 足りない所を補うための漢方
    上記のカロリー制限or糖質制限のどちらかの食事制限が含まれるダイエットを行ったとしてもイマイチ痩せないという場合痩せない原因を探る一つの方法として漢方による体質改善を行うことは効果的です。こうすることでメインのダイエットで賄いきれない部分を漢方の効果で補うという構図ができるのであなたの減量の「抜け漏れ」は少なくなり減量効率は向上します。

    糖質制限ダイエットについて詳しく知りたい方は下の記事をご参照下さい。

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    カロリー制限ダイエットについて詳しく知りたい方は下の記事をご参照下さい。

    www.diet-soundsgood.com

 

 

 

ダイエットにおける具体的な漢方の使い方

  • メインのダイエットを実践
    まず「糖質制限orカロリー制限」のどちらかの食事制限を行いながら、運動or代謝を上げる工夫を行いダイエットを1ヶ月程度継続する。


  • 減量の妨げになる原因を探る
    ダイエットを1ヶ月程度継続しても痩せない場合、原因を探る為最寄りの老舗漢方薬局に自分の身体の状態を診てもらう。


  • 減量の妨げになる体質を改善
    漢方で改善できると診断された場合、処方された漢方薬をきちんと服用し、ダイエットを継続しながら結果が出るか観測する。


  • 減量と体質改善の両立
    処方された漢方が的確であなたの身体に合う物ならメインのダイエットと漢方による体質改善を行うことで、痩せながら身体の健康状態の改善も両立される。

 

減量の障壁となる「便秘・冷え」などの改善から肥満に直結する体内システムの改善という素晴らしい効能効果を持つのも漢方薬の凄いところなので、ダイエットがうまくいかない場合は、漢方薬局に相談するとあなたの減量をサポートしてくれるかもしれません。

 

 

 

 

 

7.漢方ダイエットを行うなら老舗漢方薬局へ

もしあなたのダイエットが難航し体質的な原因を改善する為に漢方薬を使いたい場合は必ず老舗漢方薬局・薬店に行き身体の状態を判断してもらうことをお勧めします。
漢方薬には似たような効果の物が多数存在し、それは身体の状態に合わせて処方する必要があるからです。

漢方ダイエット偽物注意

 

 

漢方薬の注意点

漢方薬を飲む場合、原則としてあなたの身体の状態に合った物を選ぶ必要があります。

何故かと言うと漢方は非常にシャープに効果を発揮する特性があり使い方を間違えると効果は得られませんし、最悪の場合健康被害を招く恐れがあるからです。

その為日本独自の漢方医学では「気・血・水」と「症」さらには「四診」という3段構えの診察を行いあなたの身体の状態を可能な限り把握し最適な処方を導き出しているのです。

つまり漢方薬は我々一般人のような素人が自分の感覚だけで手を出すのは危ないとも言えるので、ダイエットに漢方を使いたい場合は必ず漢方に詳しい病院や老舗漢方薬局に伺い自分に合った漢方薬を処方してもらいましょう

 

 

 

漢方の流派「日本漢方と中医学」

日本の漢方には流派のようなものが存在します。

日本独自の漢方は「日本漢方」というものがあり、日本でも中国の漢方「中医学」というものを学んでおられるかたもいます。

日本漢方はどちらかと言うと処方が固定されがちな「答えが決まっている」漢方医学で中医学はその人に極力合う漢方を見つける「答えを探し出す」東洋医学となっています。

どちらも素晴らしい東洋医学ではありますが、漢方の特徴である人に合わせて効果を引き出す所が色濃く残る物は中医学という漢方概念となります。

つまり漢方薬局を選ぶ際に中医学を学んでいたり「国際中医師」という資格を持っている所は漢方に詳しい可能性が高いのです。

 

 

 

漢方薬局の選び方

現在の日本では漢方が注目を浴びつつあります。つまり漢方というキーワードはビジネスにうってつけと考える薬局・薬店が増えおり、漢方に詳しくないのに漢方を前面に押し出し経営しているお店が存在するということです。

ここで気を付けないといけないことはそのようなお店に行っても漢方に詳しくないので正しい処方を行ってもらえないし、ビジネス目的で漢方を押し出しているので高額な買い物をさせられる可能性があります。

正しい老舗漢方薬局を選ぶ際に注意すべきことは「店名」と「所在地」です。漢方一筋でお店を経営しているところは昔から「漢方の○○薬局」「○○漢方薬局」「○○堂」という漢方薬店独自の店名が付いていることが多いです。

ダメな例を上げると店名を変えて「漢方」という言葉を追加していたり、新しく作られ歴史が浅かったり、営利目的で移転した店舗は怪しいです。

もし見抜けずお店に行ってしまった場合は「気・血・水」と「症」などの漢方独自の診断を行わず、あなたの身体をろくに診ないで漢方薬を進めて来るお店だったら効果的な漢方の処方は望めないので購入ぜずに帰りましょう。

 

 

 

以上で「漢方ダイエット」関する記述を終えさせて頂きます。

 

漢方ダイエットは蓋を開けると単なるダイエットのビジネスモデルに過ぎません
漢方は処方を間違わなければ健康に対して高い効果を発揮する体に優しい自然のお薬です。

痩せる事が目的であるならまずは「メインのダイエット」をしっかりと行いましょう

そしていまいち結果が出ない場合には、身体に存在する痩せない原因を見つけて改善する為に老舗漢方薬局に相談するとダイエットにプラスに働くでしょう。

漢方はダイエットは痩せない身体を戻す健康療法ということを忘れないで下さい🌸

痩身エステサロンが痩せる仕組みを徹底解説!「痩身機器で楽痩せ」の危険性

世の中の痩身エステサロンはメジャーなTBCなどから地域のマイナーなものまで多数存在します。そして実際のダイエット効果は高く楽に痩せることができ、痩せられるサロンの条件が「超音波マシン」によるキャビテーションを行っているところに限られます。
超音波を身体にあてることで強制的に脂肪を融解(破壊)し、流れ出た中性脂肪は老廃物として処理されたり燃えやすい状態になるので痩せやすいのです。しかし脂肪細胞は数に限りがある大切な細胞なので破壊は後に取り返しの付かないことになる可能性があります。

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この記事では痩身エステサロンダイエットの「効果・痩せる仕組み・サービス内容・危険性・解決策」などの総合知識を皆様にシェアさせて頂きます。

 

 目次

 

 

1.痩身エステサロンとは

エステサロンで受けられる代表的なダイエットサービスはエステティシャンによるマッサージです。
しかし身体を揉むというマッサージだけではエネルギー消費がほとんどなく痩せにくいので名のあるエステサロンではダイエット効果を上げるために「吸引系・高周波・筋トレ・超音波」マシンを使い脂肪を燃やしやすい状態に変性させて「楽痩せ」を実現しています。

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ボディマッサージで痩せる

エステティシャンによるボディマッサージは老廃物の排出や代謝の促進を目的としています。

モデルさんもお風呂などでボディクリームやオイルを使用してリンパマッサージなどのマッサージをされていますが、エステサロンで受けられるマッサージはプロによるより本格的なボディマッサージです。

熟練したプロによるマッサージは「身体のどこにマッサージが効果的な部位がある」「正しく効果的なもみほぐし方法」という知識はもちろんのこと、手から伝わる感触でお客様一人一人の有効な部位の特定も容易でしょう。

このようなマッサージをダイエットに組み合わせると効果的であることは間違いありませんが、マッサージだけで痩せると考えると体内の流れをサポートしているだけでエネルギー消費が増える訳ではないので減量効果は低いのです。

 

 

 

痩身機器(マシン)で痩せる

マッサージだけで痩せる事は難しいので大手エステサロンや地域でも痩せると評判のサロンでは必ず「超音波マシン」に代表される痩身機器が使用されます。

痩身機器の主な役割はハンドマッサージではできない「もみほぐし」・「脂肪の融解」「脂肪の燃焼」を行うことで、ダイエットのパートで言うと食事制限で行う「脂肪の
分解」や、運動で行う「脂肪の燃焼」を担っています。

マッサージだけでは痩せる効果が低いですが、それぞれの痩身マシンとプロによるハンドマッサージが融合する事でそれぞれのサービスが相互作用し減量に効果を発揮するので痩身エステサロンでは自力や努力が必要無い「楽痩せ」が可能なのです。

 

 

 

代表的な痩身機器4種類

  • 吸引系マシン:機種名がエンダモロジーというマシンで主に頑固な脂肪やセルライトに対し吸引やローラーでもみほぐし物理的に崩す処置です。
    吸引マシンはセルライトを押しつぶす処置なので痛みを伴う場合がありますが物理的にほぐすことでセルライトの減少に効果があるとされています。

  • 高周波系マシン:ラジオ波・インディバが代表的なマシンで主に脂肪を温める為に使います。温める事で血行の促進が良くなり身体の代謝や脂肪の流れ運搬を良くしてくれます。温めるだけなので特に痛みはありません。

  • 筋トレ系マシン:EMS機器の事で市販されている代表的な物にシックスパッドがあります。この機器は電気刺激によって筋肉を強制的に収縮させ動かしてくれるのでマシン処置を受けるだけで筋トレに近い効果が得られエネルギー消費に効果があるとされています。

  • 超音波系マシン:キャビテーション・ハイフに代表される超音波マシンを使い脂肪を融解させます。本来脂肪を燃やすには事前に脂肪を遊離脂肪酸に分解する必要がありますが、ダイエットでは食事制限を伴う「脂肪の分解」が一番大変で難しいのです。しかし超音波マシンは脂肪を強制的に破壊するので処置を受けるだけで脂肪の分解と似たような効果が得られます。この効果こそが痩身エステの「楽痩せ」の所以なのです。

 

 

 

代表的な痩身エステサロン

  • たかの友梨:有名痩身エステサロンの代名詞ですね。
    超音波マシーンが入っているものが「リポキャビ・キャビボディコース(上半身or下半身)」というコースで、こちらが50分で会員様が18,000円でビジターが21,000円となっています。そして「エムキューブ痩身40」というコースが60分で会員様10,000円でビジターが12,000円となっております。

  • スリムビューティハウス:スリムビューティーハウスも痩身エステサロンとして有名ですよね。
    スリムビューティーハウスでキャビンテーションが受けられるコースは「骨盤キャビテーション」というコースで1回70分で会員様が22,100円となりビジター料金は不明です。

  • エステティックTBC:TBCも大手痩身エステサロンですね。
    TBCのエステで人気なコースが「グリースブレイク」と「セルバーン」というマッサージコースでどちらもフルボディの料金が105分で会員様24,720円でビジターが29,760円となっています。

 

 

 

 

 

2.痩身エステサロンのダイエット内容

減量効果が高い痩身エステサロンのダイエット内容は痩身機器による「脂肪の融解」を行います。
そして痩身機器やボディマッサージで「血行を促進」し、EMI機器で筋肉を動かしてエネルギーの消費を促します。

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脂肪の融解≒脂肪の分解

脂肪が蓄えられている部位に超音波マシンを当てて脂肪細胞を融解(乳化)させます。

伊右衛門特茶のCMで脂肪は「分解しないと減りません」と公言されていますが超音波マシンによる処置はまさにこのパートを担うものです。ただ、分解と融解(正確に言うと破壊)は少し内容が違い分解は「脂肪細胞に蓄えられている中性脂肪を遊離脂肪酸に分解する」ことで身体の仕組みに基づいた生理現象です。

しかし超音波による脂肪の破壊は「脂肪細胞を破壊して中にある中性脂肪を体内に強制的に放出する」ことなのです。分解では脂肪細胞は減りません融解・破壊は脂肪細胞は減少してしまいます

 

 

 

血行促進・血流改善

ラジオ波によって身体を温めて血液が流れやすい状態を作り、ハンドマッサージによって体内の血液を流していくことで身体の全体の血行促進を行うのがこのパートです。

身体が温まり血行や血流が促進されると体内の様々な循環が良くなり総合的に代謝が上がります

ですがラジオ波やハンドマッサージの主な目的は血流や血行を改善する事で超音波マシンで破壊し体内に流れ出た中性脂肪を燃やせる部位に運ぶことなのです。

 

 

 

新陳代謝改善

シックスパッドに代表されるEMS機器による筋肉を強制的に動かすことで新陳代謝を改善します。

ライザップやダイエット系のパーソナルジムでは必ず筋力トレーニングがメニューに
組み込まれています。これは筋肉を動かすことが一番エネルギー消費が高く、高いエネルギーを持つ脂肪を減らすことに最適で効率が良いからです。

痩身エステサロンではハードな筋トレが無い代わりにEMS機器で強制的に筋肉を動かすことでエネルギー消費し脂肪を燃やすパートを担っているのです。

 

 

 

軽度の食事制限

痩身エステサロンでは基本的に食事制限を進めることは少ないです。しかしお客様の目標「体重」「期間」によっては軽度の食事制限を進めるお店もあります。

通常食事制限は「脂肪を分解する」為に行いますが、副産物的な効果にダイエット期間中に「太らせない」ということがあります。

痩身エステサロンでの軽度の食事制限の意味合いは後者の太らせない=脂肪を増やさないというところにフォーカスしているのです。

 

 

 

 

 

3.痩身エステが痩せる仕組み

痩身エステでは「人が痩せる為に必要な脂肪の分解」を超音波で強制的に融解(キャビテーション)させ脂肪細胞を破壊し蓄えている中性脂肪を流出させます。
そしてボディマッサージなどで血行促進し融解で流れ出た中性脂肪を肝臓や筋肉へ効率よく運びEMI機器で筋肉を動かしてエネルギーを消費させ脂肪を燃焼しているのです。

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人体に備わる「痩せる仕組み」

  • 脂肪の分解:脂肪は脂肪細胞に蓄えられている中性脂肪を遊離脂肪酸という形に分解しなければ本来は燃焼できません
    そして世の中のほぼすべてのダイエットが糖質制限やカロリー制限などの食事制限を行う事で一時的にエネルギー不足を起こして蓄えている脂肪を分解しているのです。

  • 脂肪の燃焼:脂肪に蓄えられている中性脂肪は食事制限によって遊離脂肪酸に分解されてはじめて燃焼できる状態になります。
    この遊離脂肪酸という燃焼できる形になると筋肉や肝臓に運ばれて人が生命活動維持するために必要なATPというエネルギーを生み出す原料として燃焼されます。そのため多くのダイエットでは運動を行い筋肉を動かしてより効率良く脂肪を燃焼させているのです。

 

 

 

痩身エステが痩せる仕組み

  • 超音波マシーン=脂肪融解:自然にダイエットする場合は食事制限によって脂肪を分解しなければなりません。しかしカロリーを減らしたり糖質を抜く食事制限に挫折する人も多く、これがダイエットを失敗に導く一つの要因となります。
    エステサロンの超音波マシンによる恩恵はこの脂肪分解をいとも簡単に融解(脂肪細胞の破壊)によって成し遂げるところです。
    このマシンによる融解現象をキャビテーションと言いますが、これは「空洞現象」という意味で、液体に圧力を加えることで起こる気泡の発生と消滅を示します。この時に起こる衝撃で脂肪細胞を破壊しているということです。

  • マッサージ=脂肪の運搬:超音波マシンでキャビテーションを起こし脂肪細胞を破壊すると脂肪に貯蔵されていた中性脂肪が体内に流れ出します。
    こうして脂肪を運べる状態にすることで肝臓に運ばれ老廃物として体外へ排出されたり筋肉などの燃焼期間に送ることが可能になります。そしてマッサージや高周波系のマシンで身体を温めることで血流や血行などの体内循環の中核を担う「血の流れや動き」を促進し筋肉や肝臓などの脂肪を処理してくれる部位に効率良く運んでいるのです。

  • EMIマシン=脂肪の燃焼:シックスパッドに代表されるEMI機器は電気刺激で強制的に筋肉動かしてくれます。筋肉を動かすことで今身体にあるATPというエネルギーを激しく消費すると身体はエネルギーを作る必要があります。
    その状態になると身体のエネルギー生産工場であるミトコンドリアが脂肪を原料にしてATPを作り出します。これが脂肪を燃焼するということでエステサロンではEMI機器で筋肉を動かし続けることで運動することなく効率良く脂肪を燃やし続ける状態を作り出しているのです。

 

 

 

努力要らずが痩身エステの魅力

超音波マシン→マッサージ・高周波→EMI機器というサイクルでお客様は寝ているだけで脂肪を壊し・燃やし・減らせることができます。

お金は掛かりますが身体を動かしたり食事を改善するといった努力が必要無いところが痩身エステサロンの凄いところであり「楽痩せ」できることが最大のメリットなのです。

そして脂肪細胞は食事で余ったエネルギー源を中性脂肪としてストックする所なのでキャビテーションによってその数が減る事で物理的に中性脂肪を貯められなくなりますのでリバウンドし難いです。

これが痩身エステサロンの中核と言っても過言ではない超音波マシンによるキャビテーションの価値がある所でもあり、健康に対しある意味一番の不安要素でもあるところなのです。

 

 

 

 

 

4.キャビテーションの危険性

脂肪細胞は増えない細胞でその役割は食事で余らせた糖質や脂質などのエネルギー源を中性脂肪に変換し貯蔵するところにあります。
何故余らせたエネルギー源を貯蔵するかというと、そのまま滞留させておくことが身体にとってリスクが高いからなのです。
つまり脂肪細胞は身体の健康を守る為に存在しているのに超音波マシンによるキャビテーションで脂肪細胞を破壊することは後の健康に大きな影響を及ぼす可能性があるということです。

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食事における脂肪の働きと役割

  • 食事:人は1食1食の食事から身体のエネルギー源として「脂質・タンパク質・糖質」を胃と腸管を通し消化吸収し生命活動を維持しています。

  • 肝臓:腸管から吸収されたエネルギー源は一旦肝臓に送られ脂質は「脂肪酸・中性脂肪」にタンパク質は「アミノ酸」に糖質は「グリコーゲン」に変換されます。この時変換できずに余ってしまった糖質を使う為にインスリンというホルモンを分泌します。

  • 血糖値:余った糖質を使う為にインスリンの作用によって血液中に糖が放出されます。この時血糖値が上がり体中の血管を通って糖は隅々まで運ばれエネルギー源として代謝されます。
    しかし大抵の糖は使いきれずに余ってしまい、そのまま血管内に滞留していると糖化反応という体に良くない炎症反応を起こしてしまいます。

  • 中性脂肪:糖化反応が体中で起き炎症を起こすリスクを避ける為に余った糖は中性脂肪という保管に適した形に変換されます。食事で摂取した脂質も使いきれずに余るとやはり保管に適した中性脂肪に変換されます。

  • 貯蔵:糖質や脂質というエネルギー源があまり中性脂肪に変換されると、そのまま血液中やリンパに置いておくができないので脂肪細胞へ運ばれて貯蔵されます。この中性脂肪を脂肪細胞に貯蔵するという工程を繰り返すことが「太る」という現象です。

  • 血流の改善:毎食ごとに余らせたエネルギー源を中性脂肪に換え逐一脂肪細胞に貯蔵することで血液中に脂肪と糖が混在せず血流の悪化を防いでいます。
    つまり脂肪細胞があるおかげで身体の血流は良い状態を保てると言えるのです。

  • 脂肪の働き総括:分かりやすく言えば脂肪細胞は我々が日々の食事から過剰摂取している脂質や糖質から身体を守っているということなのです。では脂肪細胞が無くなってしまうとどうなってしまうのかを解説させて頂きます。

 

 

 

脂肪細胞減少のリスク

脂肪細胞が日々の食生活のリスクから身体を守っている事をご理解頂けたと思います。

そして脂肪細胞が増えない細胞なのは有名な話で超音波マシンによるキャビテーションで破壊してしまうとそれだけ数が減ってしまうということになり、貯蔵できるキャパシティーが減ってしまうということになります。

ここで生活習慣病である糖尿病の話をします。

「糖尿病」は太りやすい食生活を続け、脂肪細胞にどんどん中性脂肪を蓄え続けて貯蔵の限界が訪れると発症する病です。

つまり脂肪細胞が減ってしまうことは他の人より早く貯蔵の限界を迎えるということに
なってしまいますのでキャビテーションで脂肪細胞を破壊してしまうと将来的に糖尿病になってしまうリスクが高くなる可能性があるということです。

 

 

 

脂肪減少のリスク回避方法

キャビテーションにより脂肪細胞が減ってしまったと仮定すると一番のリスク回避は「太らない食生活を続ける」ことになります。

そもそもキャビテーションにより脂肪細胞が少ないということは物理的に太りにくい
ことになるのですが、体内の代謝の話に置き換えれば食事で余らせたエネルギー源を貯蔵する場所が少ないことになります。

この少ないキャパを食事で使ってしまうことが生活習慣病のリスクに直結してしまう
ことになるので、脂肪細胞が「無い・使えない」と仮定すると脂肪細胞に頼らない食生活が必要になります。

具体的には脂肪の素となる「糖質・脂質」の摂取は少なめにとどめておくということで
太ってしまった今までの食生活から一新する必要があります。

 

 

 

「健康リスク<楽痩せ」なら有り

ここまでの解説でキャビテーションによる脂肪細胞の破壊によって後の健康にリスクを被る可能性があることをご理解頂けたと思います。

しかし痩身エステサロンで超音波マシンによるサービスは歴然として受けられますし、法的に禁止されている訳ではありません。

つまり選択肢はあなたの意思次第ということになり、後の健康へのリスクよりも今「楽に痩せたい」という気持ちが勝つのであればあなたにとっては正しい選択なのかもしれません。

 

 

 

 

 

5.脂肪細胞を破壊しないダイエット

痩身エステサロンで減量効果が高い超音波マシンのキャビテーションによる脂肪破壊にリスクを感じた方は超音波に頼らない本来人間に備わっている身体の仕組みを使ってダイエットを行いましょう。
機械に頼らずしても脂肪は「分解」できますし、少しの運動で「燃焼」することができますので、より健康リスクの可能性が低いダイエット方法で痩せましょう。

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脂肪の融解ではなく分解をする

身体に蓄えられている脂肪は超音波で破壊せずとも誰にでも分解できます。
脂肪と呼ばれるものは脂肪細胞の中に中性脂肪という保存に適した形のエネルギー源が蓄えられている状態です。

そしてこの中性脂肪は「貯蔵」に適した形態なのでエネルギー源として使う為には「遊離脂肪酸」という形に分解する必要があります。

中性脂肪を分解するには身体に「中性脂肪を使う必要がある」と思わせなければならず、その条件は科学的には「低グルコース状態」「低エネルギー状態」を作り出すことで身体は「エネルギーが不足気味なので蓄えている脂肪を使う準備を行おう」と働き、蓄えている中性脂肪を遊離脂肪酸に分解しいつでもエネルギー源として使えるように備えるのです。

つまりこの状態を作り出す方法がダイエットで言う糖質制限やカロリー制限に代表される「食事制限」と呼ばれる脂肪を分解するための作業なのです。

 

 

 

脂肪の分解には食事制限が必要

  • 糖質制限ダイエット:1日の3食の食事から「米・パン・麺類・菓子類・芋類」などの糖質を抜く食事制限です。
    人の身体がエネルギー源としてダイレクトに使える栄養素は糖質と脂質の2種類で日本人は糖質を多く摂取し生活しています。
    糖質制限によって糖を断つと、糖からエネルギーを作れないので身体に蓄えられている脂肪を分解しエネルギー源として使う準備をしてくれます。つまり糖質制限は糖さえ食べなければ3食食事をしても効率よく脂肪を分解してくれる食事制限なのです。

    糖質制限ダイエットについて詳しく知りたい方は下の記事をご参照下さい。

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  • カロリー制限ダイエット:今まで食べていた1日の総カロリーや自身の身体の1日で消費できる総カロリーよりも少ないカロリー摂取に抑える食事制限です。
    カロリー制限は最もポピュラーな食事制限で具体的には1日3食の食事の内1食をローカロリーな物に置き換える方法が主流となります。
    その結果1日のカロリーが少なくなるので足りない分を補う為に脂肪を分解してくれ、糖質制限のようなルールも無く、誰にでもどんな体質の人にもできる簡単な脂肪分解方法です。

    カロリー制限ダイエットについて詳しく知りたい方は下の記事をご参照下さい。

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分解した脂肪を燃焼する

  • 運動で燃焼:カロリー制限や糖質制限によって分解された脂肪は徐々に燃焼されていきます。しかし脂肪はエネルギーを生み出すエネルギー源としてはとても優秀でエネルギー効率が良すぎるのでなかなか使いきれずに減少にも時間がかかりるのです。
    そこで世の中に存在する多くのダイエットでは食事制限を行いながらウォーキングなどの有酸素運動を組み合わせたり、筋力トレーニングを組み合わせることで分解された脂肪がどんどん燃焼させているのです。

  • 代謝をサポート食事制限をがんばってもなかなか痩せない人は実は多いです。それは年齢が30代後半を過ぎていて身体の代謝力が低下している為、分解してもなかなか燃焼できないという現象が起こっているからなのです。
    基礎代謝が低下している場合は、代謝促進の手助けになる「代謝調節因子」を上手く補い下がりゆく基礎代謝を上手くサポートし効率よくダイエットを行いましょう。

    代謝のサポート方法について詳しく知りたい方は下の記事をご参照下さい。

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「糖質制限orカロリー制限」の中で自分が継続できる食事制限を選び脂肪を分解します。

そして分解された脂肪を軽めの運動や代謝のサポートを行う事で効率よく燃焼させ痩せるのが「自力で行うダイエット」であり、身体の仕組みに則って減量しているので健康リスクもありません。

しかし自力で痩せる自信が無かったり、方法が解らないという理由でエステサロンに興味を持つ方もおられると思いますので、そういう方の場合はダイエットのプロに任せたり、半自力で簡単に結果が出る非常にコスパの高いダイエット方法を解説させて頂きます。

 

 

 

 

 

6.一人で痩せれない方にお勧めのダイエット

ダイエットに失敗したり一人で痩せられないという人は意外に多いです。
痩せたいけど1人でダイエットはできないという人は「ダイエット専門のプロの下で減量を手伝ってもらう」か、「確かな理論と減量方法のノウハウを手に入れ半自力で痩せる」の2択のダイエットをお勧めします。

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ダイエットのプロにサポートしてもらう

世の中にダイエットを事業サービスとして提供しているダイエットのプロは多数存在します。

この記事で紹介している痩身エステサロンもその一つですし、他には「パーソナルジム・耳つぼダイエット・薬局店のダイエット・ホットヨガ」など多数のダイエットサービスが存在します。

しかし、プロと言ってもその内容がおすすめでないものも存在するので、ここではおすすめのダイエットを紹介したいと思います。

おすすめなのはパーソナルジムと薬局店がサポートしてくれるダイエットでパーソナルジムは身体を動かすサポートをしてくれて身体にとっては筋肉が増えたりとプラスの要素があります。

そして薬局店のダイエットでは身体に良い「サプリメント」や「漢方」を処方してもらえますのでより健康的な状態で痩せることができおすすめです。

一人で痩せられないという人は最寄りの「パーソナルジム」やダイエットを行っている「薬局店」に痩せる為に必要な費用や方法を聞いてみてはいかがでしょうか?

様々なダイエットのサービス内容や相場について知りたい方は下の記事をご参照下さい。

www.diet-soundsgood.com

 

 

 

 

半自力で安価に効果的に痩せる

自分でダイエットの方法を選んだり、痩せる方法や理論が正しいのかを見極めて行う「完全に自力のダイエット」はコストがかからないですが難易度は高いです。

しかし確かな減量理論と正しい方法を購入し実践する「半自力のダイエット」は安価で簡単・確実に痩せられるダイエット方法なのです。

そんなコスパが最高に良いダイエットは自宅でできるライザップの「スタイルアッププログラム」というもので「確実な減量方法・手厚いサポート」が自宅で受けられる画期的なダイエットサービスなのです。

内容としては「ライザップの脂肪分解を促すノウハウに従って食事を行い」、「脂肪を燃焼するノウハウ通りに自宅でできる運動を行う」というもので、さらに電話でのサポートも充実しており、迷いなく簡単に効率良く痩せられます

何故自宅できるライザップをお勧めするかというと、ダイエットのプロから見ても科学的な根拠も持ち合わせているので効率良く痩せられて、購入したノウハウには今後の生活習慣にも活かせられ、これを「一生使えるダイエットの知識」と考えると破格だと思うからです。

RIZAP STYLE(ライザップスタイル)

 

 

 以上で「痩身エステサロン」の記述を終えさせていただきます。

痩身機器による脂肪細胞の破壊が「楽痩せ」のからくりなのですが、脂肪細胞は破壊されると増えないですし、無くなると健康面での影響が危惧されるものでもあります。

ダイエットは難しくめんどうかもしれませんが、「本当に痩せたい」という気持ちと正しい方法を守れば必ず成功するものでもありますので、是非健康な方法で痩せることにチャレンジしてみてください🌸