低GIダイエットは別名低インスリンダイエットとも呼ばれている糖質制限の一種です。ダイエット方法としてはGI値が低い低GI食品を取り入れて血糖値の上昇を緩やかにして減量することです。ただしGI値に左右されるので減量効果はばらつき効果的なダイエット方法とは言えずどちらかというと体形維持が得意な減量方法です。
この記事では低GI食品を用いる低GIダイエットの「概要・仕組み・方法・使い方」について皆様にシェアさせて頂きます。
目次
1.GI値とは
GI値とは食べた物が血糖値を上げる速さを数値化で表したもので、低GI食品というのは血糖値が上がりにくい(緩やかに上がる)食べ物の事です。
低GIの特徴
- GIとは:GI=グリセミック・インデックスの略で食後摂取2時間までの血糖値の上昇度を示す指標のことです。この数値は食品に含まれる糖質の体内への吸収度合いや早さを示しています。
- 数値の意味:GI値が低いものが「血糖値を上げ難い・血糖値が上がるのが遅い」食べ物で、GI値が高いものが「血糖値を上げるスピードが早い」食べ物ということです。
- 数値の差:GI値が高い食べ物と低い食べ物を両方食べる時、GI値が低い物から食べた方が血糖値の上昇は遅くなるという「食べるの順序の血糖値特性」があります。
低GIダイエットとは
低GIダイエットとはGI値60以下の食べ物を食べるダイエット方法で「血糖値の上昇を緩やかにすることで肥満ホルモンと呼ばれるインスリンの分泌をなるべく抑える減量方法」です。
ただ血糖値の上昇は緩やかになりますが上がらないという訳ではないので知識が足りないと失敗する可能性が高いダイエット方法でもあります。
2.低GI食品の種類
低GI値の食品中心の生活を送る事でインスリンの分泌を抑えられます。低GIと呼ばれる食品はGI値60以下であれば全て低GI食品となります。
GI値の基準
まずGI値のボーダーラインですがGI値が60以下の物全てが低GI食品と呼ばれます。GI値が61からは高GI食品と分類されます。
低GIと高GIのラインがきっぱりと別けられてはいますが、60以下であっても数値が少ない方が太りにくいのは言うまでもありません。
食品の種類
- 炭水化物:低GI(60以下)の物で代表的なものが「おかゆ・玄米・ライ麦パン・そば・パスタ・春雨」となっています。低GI食品といっても炭水化物には糖質が含まれていますのでくれぐれも食べ過ぎは厳禁です!
- タンパク質:逆にGI値が高い物はありませんので、数値を気にする必要はありませんのでどんどん食べて下さい。タンパク質は筋肉や血液の原料になるので脂肪になる心配はほぼありません。正し「度を超す量の食べすぎ」は胃腸にも肝臓にも負担となりますのでご注意下さい。
- 野菜:低GIとされるものが「レンコン・キノコ類・キャベツやレタスなどの葉物野菜・大根や竹の子等の根菜類・アスパラ・ピーマン」等が低く、ジャガイモなどの芋類が高いです。芋類はデンプンと呼ばれる糖質を多く含むため血糖値が上がりやすくダイエットには最悪の野菜と覚えておいてください。
- 果物:果物はジャムなどの砂糖をいっぱい使った加工品以外はほぼ低GI食品の基準値ですが、果物の糖は果糖と言って一番老化が進む糖なので食べすぎには注意してください。そして果糖は代謝経路が複雑なので肝臓に負担を掛けてしまいます。つまり果物が健康に良いというのは間違っていますので控えめに楽しんで下さい。
3.低GIダイエットの効果
インシュリンが分泌された時点で体内の脂肪が増える事になるので低GI食品でインシュリンの分泌を控えるだけで太りにくいと言えます。
しかし低GIダイエットはGI値が低ければ糖質も食べて良いというルールなので結局は血糖値が上がってしまうので減量効果を発揮するには工夫が必要です。
脂肪の分解
インシュリンの分泌を抑える事ができれば体の仕組み上、脂肪の分解は速やかに進みます。つまりダイエットでは血糖値を上げない事が如何に重要かという事です。
ただし「低GI食品でも炭水化物ばかり食べていると血糖値が急には上がりませんが最終的には上がり」ます。さらに炭水化物に含まれる糖質の摂取によって脂肪の分解は進みにくいと言えます。
脂肪の燃焼
脂肪は分解できなければ燃焼もできません。
つまり低GI食品を中心に炭水化物を控えめに食べていれば脂肪は「分解・燃焼」ができますが低GI食品でも炭水化物を食べてしまうと思ったように脂肪は分解されず燃焼も進みません。
低GIダイエットの減量効果
低GIダイエットで痩せたければGI値が低くても炭水化物を食べてはダメです。完全にオフが望ましいですが少なくとも減らす意識は必要でしょう。
つまり低GI食品による低GIダイエットでの減量効果は食べ物によってかなりばらつくということです。
4.低GIダイエットの方法
減量目的であれば低GI食品の中でも炭水化物を食べる量はなるべく少なめに設定し、その他の低GI食品で日々の食事を組み立てるのがダイエット成功のコツとなります。
低GIの知識
低GIダイエットを成功させるには低GI食品の知識を身につけて常に低インスリンの状態を保つ必要があります。
GI値60以下の食品の知識が必要なことはもちろんですが重要なのは炭水化物のさばき方です。
「GI値60以下の炭水化物でもなるべく数値が低い物を選んで食べなければ炭水化物には糖質という脂肪の原料が含まれているので痩せるのは難しく」なるでしょう。
ダイエット中でも炭水化物が食べたければ数値が低い「玄米や雑穀米」を上手く取り入れなるべく少ない量で我慢する必要があります。この時GI値の低さが糖質量と考えると食べ物を選ぶときに迷いがなくなります。
ダイエット方法
- 朝食:低GI食品で数値の低い物であれば炭水化物も食べても良いですが、朝は血糖値が上がりやすいので食べる目安としていつもの半分以下の量にしましょう。
- 昼食:食後に活動してエネルギーを消費する時間帯なので炭水化物を食べるのに一番リスクが低い時間帯です。ただしタンパク質と野菜を多めに食べることを意識しましょう。
- 夕食:低GI食品であっても夜に炭水化物は食べない方が無難です。「低GI食品でも血糖値が上がらない訳ではなく上がる早さが遅いだけ」なので結局は上がります。ダイエット目的ならば夜は活動量が下がるので炭水化物は絶対に食べてはいけません。
より効果を高める為に
低GIダイエットはGI値という「脂肪の分解・燃焼」を促すには少々甘いルール設定となっています。
このダイエットで「減量効果を高めるにはウォーキングなどの有酸素運動を週に3日1時間程度取り入れる」とより痩せやすくなるでしょう。
そして一番効果的なのが低GI食品といっても炭水化物をなるべく食べない方が痩せることにたいして有利に働くのは言うまでもありません。
つまり減量効果を高めるには限りなく「低炭水化物ダイエット」や「糖質制限ダイエット」に近づいていくということです。
低GIダイエットを補助するアイテム
低GI食品でも炭水化物を食べる時は糖質カットサプリを持っているとダイエット効果が飛躍的に向上します。糖質カットサプリが炭水化物の糖質をオフしてくれるので太るというリスクが低減されます。
5.低GIダイエットのベストな使い方
低GIダイエットの効果を考えると減量向きではありません。
ですが低GI食品の血糖値を緩やかに上昇させるという特性がダイエット後のリバウンド防止に非常にマッチしています。
肥満の抑制
低GI食品を選んで食べている限り血糖値の上昇は緩やかになります。
つまり「トータルでの血糖値が高い時間が短縮されるのでそれだけ脂肪の蓄積される時間が短くなり結果的に脂肪を貯めにくい食事方法」と言えます。痩せる効果は高いとは言えませんが太るとも言えない食事方法です。
リバウンド防止
上記の食事特性を踏まえると低GIダイエットはダイエット後のリバウンド防止にマッチしています。
「低GI食品を上手く活用すれば太る原因の炭水化物も楽しむことができますのでリバウンド防止や体形維持には非常におすすめ」の食事方法です。
6.ダイエット方法としておすすめできるか
低GIダイエットは減量目的の方にはおすすめできません。それは低GIというルールが曖昧で痩せるには限りなく糖質制限に近づいていってしまうのです。
つまり減量目的であれば初めから糖質制限ダイエットを行う方が効率が良いのです。
減量メインの場合
減量目的であれば低炭水化物ダイエットとのような中途半端な糖質制限ではなく痩せる効果が高い本家の「糖質制限ダイエット」を行うべきです。
糖質制限ダイエットは知識や方法も複雑ではありますが、理解しマスターすればかなりの減量効果が期待できるダイエット方法です。
糖質制限ダイエットについて詳しく知りたい方は下の記事をご参照ください。
体形維持の場合
低GI食品を使い中途半端な糖質制限はリバウンド防止やダイエット後の体形維持にベストマッチです。
GI値が低ければ炭水化物も食べられるという曖昧だけど太りにくいルール特性が減量後の食事方法として最善の食事方法と言えるでしょう。
以上で低GIダイエットに関する記述を終えさせて頂きます。
低GIダイエットという概念や考え方は非常に面白いですが、オペレーションが複雑な割には減量効果にバラツキがでてしまうところがイマイチな減量方法です。
この記事は低GIダイエットを行おうか迷っている人・やってみようと考えている人が減量目的なら他のダイエットを選択してくださいというメッセージが込められています。
痩せたいのならもっと効果の高いダイエットを選択してくださいね🌸