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ダイエットを根本的に妨げる「痩せない病気」を徹底解説

「ダイエットしても痩せない」という方は一定数おられます。その原因の多くはダイエットに不利な身体状態、すなわち代謝に影響を与える疾患をお持ちの方が多いのです。代謝に影響を与える疾患には「自律神経系・内分泌系・免疫系」に関わる物があります。西洋医学では「自律神経・内分泌・免疫」の3つをホメオスタシスの三角形と呼び、我々の健康を支えるためのシステムとして働いています。
このシステムの各カテゴリーで病を発症し支障きたすことで太るのはもちろんのこと、3つのカテゴリーの内どこか一つに異常をきたすことで身体のバランスが崩れてしまい更なる肥満を誘発してしまうこともあるのです。

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この記事ではダイエットを行っても「痩せない」疾患に関する「知識・種類・メカニズム・解決方法」を皆様にシェアさせて頂きます。

 

 

目次

 

 

 

 

1.自律神経系疾患とダイエットの関係性

自律神経系は内分泌系と同調し身体のホルモンバランを調節し内臓での代謝をコントロールして生命を維持する重要な機関です。自律神経系が不調をきたすと正しいホルモン分泌が行えない為、正しい代謝が起き難く痩せにくい場合があります。

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指令を伝達する自律神経

まず自律神経には「血管収集・心拍数増加」などの興奮緊張状態に導く交感神経と「消化促進・血圧降下」などの安静状態に導く副交感神経2つの神経から構成されており互いに相対的な働きをしています。

自律神経は生命維持に必要不可欠な「循環・呼吸・消化・発汗・体温調節・内分泌・代謝・生殖機能」を制御しています。

つまり身体の機能をコントロールする神経で日々の生理活性(ホルモン分泌)を行うための指令を伝達する機関です。

すなわち自律神経は身体の仕組みで痩せる「ダイエット」においても非常に重要な働きをするということです。

 

 

 

自律神経失調症

自律神経失調症は有名な疾患ですが実は正式なガイドラインに記載されている正式な病名ではありません。

自律神経失調症は「ストレス・生活習慣・ホルモン」の影響を受ける事で自律神経の働きが乱れて辛い症状が認められている状態を言います。

しかしこれは自律神経が乱れている状態であって病ではないと日本の医療では定義されています。

 

 

 

太りやすい心の病

肥満を誘発しやすい精神疾患の代表が「うつ病」と「統合失調症」です。

どちらの疾患にも「意欲が無くなる・無気力・無関心」などの行動意欲が減り運動量が減りやすい傾向にあります。

そして「抗精神病薬。抗うつ剤」の薬理作用によって食欲が増加したり便秘になりやすくなったりするので太りやすいのです。

 

うつ病と肥満の関係

うつ病患者が太りやすい理由は「ストレスによる過食」「無気力による運動量の低下」「抗うつ剤による薬理作用」によるものです。

うつ病の状態とは脳内の神経伝達物質で感情や行動意欲の素となる「ノルアドレナリン」や「セロトニン」の生産や分泌が低下し機能が低下している状態を指します。

この状態に至るには生活環境による日々のストレスや大きなショックを受けた出来事など要因は多義にわたり、常にストレス過多の状態なのです。

つまり身体は自身を守る為にストレスを低減させる行動を取らせようとし、その行動の一つがうつ病患者に多く見られる「過食」です。

さらに脳内の神経伝達物質が低下していることによって気力がなくなり運動量が低下します。最後に医師による抗うつ剤処方により食欲が増加します。

 

統合失調症と肥満の関係

統合失調症患者が太りやすい理由はうつ病患者の理由とほぼ同じです。

それは「ストレスによる過食」「無気力による運動量の低下」「抗精神病薬による薬理作用」によるものです。

統合失調症の詳細な原因は現段階では分かっていませんが、発症のきっかけはやはり生活環境の変化や大きなショックを受けたこととされております。

環境変化やショックな出来事は、常にストレスを生み出しますので過食に繋がりやすく、また感情や行動意欲の低下に関してはドーパミンとセロトニンの分泌バランスが崩れているために起こり運動量の低下に繋がります。

そして抗精神病薬の影響によって食欲の増加や便秘になりやすく太りやすいのです。

 

精神安定剤(抗うつ剤・抗精神病薬)が太る仕組み

太る可能性のある西洋薬を挙げると「ジプレキサ・レクサプロ・クエチアビン・リフレックス・デパケン・パキシル・ドグマチール・リボトリール」などがあります。

これらのお薬を飲むと太りやすくなる理由は、薬効による抗ヒスタミン作用によって食欲を増加させるグレリンというホルモンの分泌を促進するためです。

その結果、お腹が空きやすく満腹感が得られない状態になりやすく糖質やカロリーの過剰摂取となり太ってしまうのです。

さらに脂質代謝の抑制も行ってしまうので代謝も低くなりやすいのです。

 

 

 

心の病が痩せない原因と改善

精神疾患の方の主な肥満原因は「代謝低下(ストレス・不眠)」・「過食(ストレス・薬理作用)」・「運動不足(行動意欲の低下)」・「便秘症状(薬理作用)」によるものです。

ここで大切なことはストレスを要因として自律神経に影響が出ており代謝に深く関係する内分泌にも影響が出ているということです。

つまり既に代謝が低い可能性がありそこに行動意欲の低下による消費カロリーの減少と薬理作用による食欲の増加が足されているので非常に太りやすい体質だということを認識する必要があります。

この状況を少しでも緩和するには辛い事かもしれませんが、過食を自分の意識で辞めること、意欲が湧かなくても健康のために少しでも運動をすることです。

そして最終的には病を治し立ち直る必要があるため、自分の意思をドクターに伝え病に支障が無い範囲で徐々に肥満原因となるお薬を減らしていく必要があります。

 

 

 

 

2.内分泌系疾患とダイエットの関係性

内分泌とはホルモン分泌のことで主に「視床下部・下垂体・甲状腺・副甲状腺・膵臓・副腎・清掃卵巣」から分泌されます。これらのホルモンを分泌する部位が異常をきたすと正しいホルモン分泌が行えない為、正しい代謝が起き難く痩せにくい場合があり、これを「内分泌肥満」と呼びます。

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内分泌肥満とは

脂肪を燃やす為に必要な代謝が「内分泌機関の異常」によって起こらないこと、あるいは起こり過ぎることを言います。

代謝は身体の内分泌機関から放出されるホルモンによって起こりますが、内分泌肥満の場合は内分泌機関が異常をきたし正しいホルモン分泌が起こらず「未分泌・異常分泌」が起こり正常な代謝反応が起こらなくなる病です。

もし正しい食事制限を行っても運動を頑張っても痩せない場合には病院でのホルモン検査を受けることをお勧めします。

 

 

 

ダイエットを阻害する内分泌系疾患

ダイエットの障壁となり減量にマイナスとなる内分泌に関する代表的な疾患と原因を説明させていただきます。

代表的な病には「甲状腺機能低下症・成長ホルモン分泌不全症・クッシング症候群」などがあり、いずれもホルモンの分泌が正常に行われない内分泌疾患となります。

 

甲状腺機能低下症

甲状腺の機能すなわち甲状腺ホルモン(トリヨードサイロニンFT3)には「筋肉(骨格筋)でのエネルギー消費促進」「褐色脂肪細胞での熱生産(脂肪燃焼)促進」「白色脂肪細胞でもアドレナリン受容体増加(脂肪分解促進)」という日々の代謝を促す働きがあります。

しかし甲状腺機能低下症では甲状腺ホルモンの分泌低下により「エネルギー消費の低下」「脂肪燃焼の低下」「脂肪分解の低下」が起こるため、太りやすく肥満に繋がってしまいます。

 

成長ホルモン分泌不全症

成長ホルモンは「脂肪の分解促進(HSL活性化)」「脂肪の燃焼促進(脂質代謝亢進)」という作用によって脂肪の燃焼を促してくれています

しかし成長ホルモン分泌不全症を発症すると成長ホルモンの分泌が低下してしまうため「脂肪の分解低下」「脂肪の燃焼低下」という脂肪が燃えにくい身体となってしまい痩せ難く太りやすい体質になってしまいます。

 

クッシング症候群

副腎皮質ステロイドホルモンコルチゾールが過剰に分泌されていしまうのが「クッシング症候群」という内分泌疾患です。

特徴としては顔が丸く満月のような輪郭を形成し体幹部を中心に脂肪を蓄えるので体型も丸くなります。

コルチゾールの影響によって脂肪の増加を促したり、インスリン分泌抵抗性を増加させることで中性脂肪の合成促進食欲増加作用によって太りやすい体質になってしまいます。

軽度のクッシング症候群は一般的な生活習慣病の特徴と見分けがつきにくいのも特徴です。

 

男性性腺機能低下症

男性ホルモン(テストステロン)には男性らしい体格を維持するのに必要なホルモンです。

テストステロンが減少することで体脂肪が増えてしまうことから男性性腺機能低下症による男性ホルモンの低下は肥満を招きます。

主な原因は「視床下部の下垂体系の異常によるFSH(卵胞刺激ホルモン)分泌障害・精巣自体の障害・前立腺がん治療薬(男性ホルモン阻害および低下)」となり、「男性更年期障害」は加齢が原因です。

 

女性性腺機能低下症

女性ホルモンには女性らしい体形を維持するために代謝を促し脂肪を小さく保つ働きがあります。

女性ホルモンのエストロゲンが減少することで女性らしい曲線美は失われ体脂肪が増加することから女性性腺機能低下症は肥満の原因となります。

主な原因は「視床下部の下垂体の異常・卵巣系の障害・抗エストロゲン薬(エストロゲンを低下させるお薬)」によるものと加齢による「女性更年期障害」です。

 

 

このように内分泌肥満と呼ばれる病の特徴は体内での生理活性物質であるホルモンの分泌に影響を与えることで正しい代謝が起こらないものがほとんどです。

上記に記述した疾患は代表的な物で他には「インスリノーマ・多嚢胞性卵胞症候群」などでも肥満に至る場合があります。

もしダイエットを行っても「全く痩せない」という結果に至る場合は一度ドクターに診察してもらうことをお勧めします。

それは、お薬を併用することで内分泌機能が正常に近くなり正しいダイエットを行えば痩せる可能性があるからです。

 

 

 

 

3.自己免疫系疾患とダイエットの関係性

自己免疫疾患とは免疫機能に支障(免疫過剰・免疫低下)が出る病です。自己免疫疾患を解りやすく説明すると守る役割を果たす免疫が過剰に反応し自分の身体を攻撃してしまう病です。ダイエットに影響し痩せ難い疾患は代謝に大きく関わる甲状腺の機能を狂わせる疾患です。

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自己免疫疾患から肥満になる場合

自己免疫疾患で肥満を招く代表的な疾患は甲状腺機能に影響を及ぼす「橋本病」と「バセドウ病」の2つです。

橋本病は甲状腺を自らの抗体で攻撃し甲状腺機能を低下させていく病で、甲状腺機能が低下することは代謝の低下を意味しますので、おのずと太りやすく痩せにくい体質になってしまいます。

バセドウ病は橋本病とは真逆の症状で甲状腺機能を亢進させる病です。亢進とは過剰に進みすぎるということで、この場合甲状腺ホルモンが分泌され過ぎて代謝が上がり過ぎることを意味します。

バセドウ病は新陳代謝が上がり過ぎることでエネルギー消費が多くなり痩せられる方が多いですが、食欲も増加しますので消費と摂取のバランスが崩れた時に肥満を誘発します。

 

 

 

代謝に影響を与える橋本病

橋本病(慢性甲状腺炎)は自己免疫機能に異常をきたし身体を守る為の免疫機能である「抗サイログロブリン抗体(Tg抗体)・抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(抗TPO抗体)」が甲状腺を攻撃し慢性的な炎症状態になる病です。

橋本病には甲状腺機能が「正常の物」と「低下している物」の2つがありますが、正常の物でも疾患の特性上いずれは甲状腺機能が低下し代謝が下がり肥満を招きます

橋本病は女性に多く30代から60代で表れやすい症状で成人女性の30人に1人の割合で発症している言われています。

 

甲状腺機能正常の橋本病の場合

橋本病患者の約70%は甲状腺機能が正常と言われています。しかし橋本病を患っている場合は自己免疫機能異常により甲状腺の攻撃が徐々に進行する為、年齢を重ねるごとに甲状腺機能低下症を併発してしまいます。

その結果、甲状腺機能低下症と似たような状態となってしまうので代謝が大きく低下し太りやすく痩せにくい体質となってしまいます。

 

甲状腺機能低下症の橋本病の場合

橋本病患者の約30%は病の進行が進み、既に甲状腺機能低下症を併発していると言われています。

甲状腺機能が低下すると糖や脂質を代謝するために分泌される甲状腺ホルモンの分泌が低下し全身の基礎代謝が下がってしまい「太りやすく痩せ難い」状態になります。

甲状腺機能低下型の橋本病の場合何をやっても痩せることは難しい為、太らないように食事量をコントロールすることが重要です。

 

 

 

代表的な橋本病の症状

甲状腺を攻撃されているので甲状腺が腫れます。敏感な人ではのどに違和感を感じたり、食べ物が飲み込みにくいと感じるい方もおられるようです。

そして甲状腺ホルモンの分泌低下により、体内での脂肪や糖の燃焼による熱生産も低下するので体温が低く寒さに敏感になります。

食欲が無い(あまり食べていない)のに太ってしまうことや、便秘になりやすいのも橋本病の特徴ですので、これらの異常を感じたら医師に診てもらうことをお勧めします。

 

 

 

痩せない橋本病の治療

橋本病は甲状腺を自らの免疫機能の暴走で攻撃してしまう自己免疫疾患です。治療で大切なことは今以上に攻撃を促さないことです。

甲状腺への攻撃を促してしまう物に「ヨード」と呼ばれる物がありますが、ヨードは昆布やワカメなどにの海藻類に多く含まれています

日本の食文化は海産物や昆布ダシを多く食べるので、あらゆる食べ物にヨードが含まれています。

つまり橋本病では日々の食事からヨードを摂り過ぎないようにすることが先決です。

 

甲状腺機能正常の場合

厚生労働省が提唱する1日のヨード摂取量は、推奨値0.13㎎で上限が2.2㎎となっています。しかし日本人の平均ヨード摂取量は0.5㎎~3㎎となっており、厚労省の上限値を超えてしまっています。

このように我々日本人はヨードを摂り過ぎている環境下におかれていますので、橋本病の方には良くない環境なのです。

甲状腺機能が正常の橋本病の場合はヨードの摂取を制限し病の進行を抑えることがとても重要なことです。

 

甲状腺機能低下症の場合

甲状腺機能低下している橋本病の場合もヨードの摂取制限は作用機序を考えると必要です。

しかし既に甲状腺機能が低下し、甲状腺ホルモンの分泌が少ない状態になっている、あるいは甲状腺が破壊されホルモンの合成自体ができない状態もありえます。

その場合は病院で処方される甲状腺ホルモン剤を飲むことで足りないホルモンを補うことで症状は改善されます。

しかしお薬を飲んでも甲状腺自体が治ることは無いので飲み続ける必要があります。

 

 

 

代謝を亢進させるバセドウ病

甲状腺機能を低下させる橋本病とは対極を成すのが甲状腺機能亢進症と呼ばれるバセドウ病です。

バセドウ病は、甲状腺を刺激する異常な抗体(TSH受容体抗体:TRAb)が作られ、甲状腺刺激ホルモンの代わりに甲状腺を刺激し無制限に甲状腺ホルモンを作り続ける疾患です。

甲状腺機能が亢進してしまうので代謝が上がり過ぎてしまいエネルギーを消費し続けてしまうので「微熱・多汗・イラ立ち・動悸・体重減少」を招きます

痩せる人が多い一方でバセドウ病の30%の人は代謝より食欲が勝り太ってしまう人がおられます。

 

バセドウ病の症状

まず、首にある甲状腺が腫れ、目がぎょろっと出る「眼球突出」が起こったり、脈拍が健常者では1分間に60~90のところをバセドウ病では90以上の脈拍になることもおおく、過剰に鼓動する「動悸」がある人もおられます。

そして代謝亢進により新陳代謝が進み過ぎて「発熱・発汗」を起こしたり、皮膚が痒くなったりします。

安静時にも代謝は亢進されているのでエネルギーは消費され「疲れやすい」と感じる人も多いです。

 

バセドウ病の治療

代謝が亢進してしまうバセドウ病の治療には、甲状腺ホルモンを正常値に維持する治療を行います。

薬物療法「抗甲状腺薬」・アイソトープ治療「放射性ヨウ素治療」・手術「甲状腺の切除・甲状腺ホルモン剤」の3つの方法があります。

どの治療を選ぶかは、その人の「病状・年齢・性別・社会的状況」により異なり、医師の判断にゆだねられますので甲状腺機能に不安がある方は甲状腺に詳しい病院にて検査を行うことをお勧めします。

 

 

 

 

4.痩せない疾患とホメオスタシスの繋がり

恒常性(ホメオスタシス)を形成する「自律神経・内分泌・免疫」に関わり肥満を導く病が「太りやすく痩せにくい体質」を作ります。これらの疾患は疾患そのものが痩せない原因になるだけでなく恒常性を構成する重要なパートということを考えると1つの疾患が恒常性のバランスを悪化させてしまうことでも肥満に繋がるということです。

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ホメオスタシス全体を診る=最上級の代謝異常の改善方法

ホメオスタシス(恒常性)は「自律神経・内分泌・免疫」の3つのバランスを取り合って機能しています。

仮に内分泌系の疾患を患っとすると基本的には内分泌疾患に対し治療を行いますが、ホメオスタシスは各セクションでバランスを取り合っているので、内分泌にダメージがあると自律神経や免疫が内分泌の分もフォローするように働きかけているのです。

すなわちホメオスタシスの機能を全体的に診るならば内分泌の治療を行いながら自律神経や免疫にもアプローチするとより効果的だということなのです。

疾患による肥満は「自律神経・内分泌・免疫」の何処かのセクションに支障きたす事で起こりますがホメオスタシスのバランスが崩れることでも起こるので、疾患による肥満にアプローチするには疾患を診るピンポイントな治療と、繋がり関連しあうホメオスタシス全体を診る総合的なケアが重要となります。

 

 

 

食事でホメオスタシスをケアする

  • 自律神経系自律神経にとって良い食べ物は「乳製品・バナナ」です。牛乳やチーズなどの乳製品には、安息を促すセロトニン(別名:幸せホルモン)の原料となるトリプトファンが含まれています。そしてバナナはセロトニンの合成に必要な「トリプトファン・ビタミンB6・炭水化物」材料が全て含まれており自律神経系のケアには適した食材と言えます。


  • 内分泌系:内分泌機関から分泌されるホルモンは体内のコレステロールを原料として生産されています。しかし女性のダイエットにとって最も重要な女性ホルモン(エストロゲン)は加齢と共に減少してしまいます。女性ホルモンは増やす事ができないので食事から類似効果が期待できるイソフラボンを補う事が最善の方法とされています。


  • 免疫系:免疫を高める代表的な食べ物は「きのこ類・乳酸菌」です。シイタケやタモギタケなどのキノコ類にはβグルカンと呼ばれる免疫力を高める成分が含まれています。そしてヨーグルトや乳製品に含まれる乳酸菌は腸管免疫と呼ばれる病原菌やウイルスによる健康被害を予防をしてくれる免疫機能を高めてくれます

 

 

ホメオスタシスには睡眠がとても重要

睡眠は熟睡を指す「ノンレム睡眠」と覚醒の準備を指す「レム睡眠」の2種類の睡眠で構成されています。

そして「自律神経・内分泌・免疫」の3つの機能を高める睡眠がノンレム睡眠なのです。

ノンレム睡眠時には自律神経は休みつつ機能し、内分泌はホルモンを生産し、免疫は身体を細胞レベルで修復しています。

つまり質の良い睡眠は「自律神経・内分泌・免疫」の3つの機能をサポートする時間なのでホメオスタシスにとって、とても重要な生命活動なのです。

www.diet-soundsgood.com

 

 

 

 以上で「何をやっても痩せない原因となる病」に関する記述を終えさせて頂きます。

「自律神経・内分泌・免疫」に関わり代謝に影響を与える疾患を患ってしまうことでダイエットをどんなに頑張っても痩せれない方はおられます。

この場合、重要な事は痩せない原因となる疾患を見つけ早期にお医者様で治療を行うことと、恒常性の繋がりを考え恒常性全体をサポートしてあげることが代謝異常を改善する一番のポイントです。

もし、正しいダイエットを行っても痩せない場合は一度お医者様にて血液検査やホルモン検査を行うことをおすすめします。

お医者様に行く事で痩せない本当の原因が見つかり、あなたのダイエットに突破口が見つかるかもしれませんよ🌸