肥満は健康的・能力的にも不利益なので、通常人の身体は太り過ぎないように代謝を調節して体重(体脂肪)をコントロールするように働いています。
しかし、BMI基準値を超えて太ってしまう肥満体質は身体が持つ肥満抑制機能(代謝の恒常性)が正しく働いていない状態なので、正しい代謝が起こっておらずダイエットを行っても痩せ難いのです。
つまり減量するにはバランスが崩れた代謝の恒常性を立て直し肥満体質の改善が最も重要なことで、それを成し遂げるダイエット方法が身体のバランスを立て直す漢方ダイエットなのです。
この記事では漢方ダイエットが成し遂げる「肥満体質改善=恒常性立て直し」についてシェアさせて頂きます。
目次
- 肥満は健康的・能力的にも不利益なので、通常人の身体は太り過ぎないように代謝を調節して体重(体脂肪)をコントロールするように働いています。しかし、BMI基準値を超えて太ってしまう肥満体質は身体が持つ肥満抑制機能(代謝の恒常性)が正しく働いていない状態なので、正しい代謝が起こっておらずダイエットを行っても痩せ難いのです。つまり減量するにはバランスが崩れた代謝の恒常性を立て直し肥満体質の改善が最も重要なことで、それを成し遂げるダイエット方法が身体のバランスを立て直す漢方ダイエットなのです。
1.漢方ダイエットとは
東洋医学の考えと治療薬である漢方薬の効果をダイエットに活かす減量方法が漢方ダイエットです。具体的には肥満を誘発した原因を東洋医学の知見で見つけ出し、原因を漢方薬で改善するダイエット方法です。
東洋医学と漢方薬
東洋医学は、人その物を診て病を生み出したその人の原因を見極めます。そして病は身体に備わる自然治癒力で治すと考えられています。
その自然治癒力を高める為に漢方薬に含まれる幅広い効果を使うため「バランスの医学」と呼ばれているのです。
東洋医学の考え方
東洋医学では病は身体が治すと考えられています。
実際に風邪を例に挙げても病院で頂く風邪薬は風邪を治すものでは無く熱を下げる物であって風邪その物を治しているのは身体に備わる自然治癒力なのです。
生薬と漢方薬の効果
生薬とは自然界にある有機物を乾燥させ携帯性を向上させたものです。
漢方薬は生薬を2種類異常配合させた物で、漢方薬には生薬その物効果と組み合わせによって生まれる効果があり幅広い薬効を持ちます。
更に詳しく漢方や東洋医学について知りたい方は下の記事をご参照下さい。
東洋医学を減量に活かす=漢方ダイエット
本来人の身体はBMI基準値付近の体重や体脂肪を保つように管理コントロールされています。
これはBMI基準値を超える肥満状態になってしまうと健康的にも身体能力的にも不利益になってしまうので代謝の恒常性という身体の仕組みで肥満を抑制しているのです。
しかし現代の食文化や生活習慣によって体内機能のバランスが悪化し肥満を患う方が非常に多いのです。
漢方ダイエットでは崩れた体内バランスの原因を東洋医学の知見で導き出し、複数の薬効がある漢方薬でバランスを改善し代謝の恒常性を立て直します。
2.漢方ダイエットが必要な人の特徴(条件)
漢方ダイエットは肥満と体質を東洋医学と漢方薬で改善するダイエット方法です。つまり太り続けてしまう方や太ってから全然痩せない方の身体を立て直す、おすすめのダイエット方法なのです。
太り続けてしまい肥満を患う場合
そもそも人間に備わる肥満抑制の仕組みがあるので、太り続けて肥満を患ってしまうこと自体が異常な状態なのです。
肥満とはBMI基準値を超えている場合を指し、内臓脂肪が増え肥満の状態になってしまうと健康被害を及ぼす可能性があります。
肥満が健康被害を招く仕組みは、太ることでより太りやすい体質が出来上がり、糖尿病などの生活習慣病へ繋がってしまうからです。
この場合、肥満を抑制する代謝の恒常性機能が働いていない可能性が高いので漢方ダイエットで身体の機能を整える必要があります。
肥満を抑制する代謝の恒常性の崩壊
代謝の恒常性とは「身体のエネルギー代謝の調節しコントロールする働き」です。
代謝の恒常性は「適正脂肪量を一定に保とうとする機能」で痩せすぎている場合には適正脂肪量を保つように働き、太ってきている場合は脂肪を減らそうと働きます。
この体脂肪のコントロールを行うホルモンが「レプチン」です。
レプチンの働き
レプチンは体脂肪の増加すると脂肪細胞から分泌されるホルモンで、主な働きは脂肪や
糖の燃焼促進と食欲低下作用です。
基本的には太って脂肪が増加するとレプチンが分泌され健康体重へ戻そうと働き、この働きこそが肥満を抑制する代謝の恒常性なのです。
レプチン抵抗性
代謝の恒常性機能が崩れてしまい肥満が進む主な原因が「レプチン抵抗性」です。
本来であれば肥満を抑制するために分泌されるレプチンもレプチン抵抗性の出現によって効果を発揮できなくなります。
このレプチン抵抗性の出現こそが代謝の恒常性機能が崩れている証拠なのです。
3.代謝の恒常性異常が肥満を生む仕組
代謝の恒常性を崩す多きな原因が現代社会の発展によるストレスです。このストレスには社会的に発せられる精神的なストレスと食生活から身体に与えられる細胞レベルのストレスの2つが存在し恒常性(ホメオスタシス)を徐々に崩していきます。
恒常性(ホメオスタシス)の仕組
恒常性(ホメオスタシス)とよばれる機能は「自律神経・内分泌・免疫」の3つの機能によって構築されています。
恒常性の働きは各機能がバランスを取り合うことで身体にとって一番良い状態を一定に保つように働きます。
例えば急激な気温低下が起きた場合は体温を上昇させたり、飢餓状態になった時に脂肪を燃やしてエネルギーを作ります。
そして食べすぎによって肥満を発症しそうな場合にも脂肪を燃やして適正脂肪量を保とうとする働きも代謝の恒常性によって行われているのです。
代謝の恒常性が崩れる原因と仕組
代謝の恒常性が崩れる大きな原因にグローバル化や社会の発展に伴う生活習慣の変化があります。
恒常性はストレスの影響を多く受けるため、社会発展による仕事などの生活環境によるストレスは恒常性を大きく崩す原因となります。
さらに食の欧米化による脂質過多な栄養バランスの変化によって恒常性機能が低下し結果的にレプチン抵抗性を生み出してしまうのです。
生活習慣が原因
代謝の恒常性を狂わせる大きな原因が現代社会に潜むストレスと食生活の変化です。
この2つが恒常性を構築する「自律神経・内分泌・免疫」機能のいずれかに影響を与え徐々に機能のバランスが崩れ恒常性の崩壊へ繋がっていくのです。
レプチン抵抗性の仕組
代謝の恒常性を大きく崩す原因となるのが食生活の変化に伴う高脂肪食の普及です。
高脂肪食に含まれる脂質が小胞体ストレスの原因となり、レプチン抵抗性を出現させます。
つまり現代の食文化ではレプチン抵抗性が出現しやすい環境なのでおのずと肥満患者も多くなってしまうのです。
代謝の恒常性について詳しく知りたい方は下の記事をご参照下さい。
4.漢方ダイエットは代謝の恒常性を正し肥満を治す
漢方ダイエットは肥満を抑制する恒常性機能を立て直し、体内環境を東洋医学の知見と漢方薬で整えるダイエットです。その結果正しい代謝が起こり正しく痩せられる身体に戻すことができるのです。
漢方薬が恒常性を立て直せる理由
恒常性を維持する「自律神経・内分泌・免疫」の3つの機能は漢方「東洋医学」の考えでいう「気・血・水」に該当するからです。
東洋医学の考えでは元来から「気:自律神経・血:内分泌・水:免疫」という健康を支える恒常性の働きを意識していたのです。
つまり漢方の「気・血・水」という考えが西洋医学の恒常性と繋がっており、恒常性を立て直すことが漢方の命題である自然治癒力に繋がるのです。
太り続ける「痩せない体質」を改善する
BMI基準値を超えて太り続けてしまう場合は肥満を抑制する代謝の恒常性機能が正しく働いていない可能性が高いです。
漢方ダイエットは恒常性機能機能を立て直すことで痩せない体質を改善します。
- 恒常性の立て直し
代謝の恒常性を立て直すために、恒常性を崩す原因となった機能と恒常性全体をケアする必要があります。恒常性機能全体をケアできる漢方薬を服用しバランスを整えることで崩れてしまった恒常性を立て直します。 - 生活習慣の見直し
代謝の恒常性のバランスが崩れた背景には必ず生活習慣「生活環境・食習慣」が原因となっている場合が多く、生活習慣の立て直しも漢方ダイエットでは必要不可欠です。
モデル体型を目指すダイエットではない
体脂肪率がとても少ない、いわゆるモデル体型は医学的にみて健康とは言えない状態なのです。
脂肪量が少なすぎるとホルモンバランスバランスが悪くなり体内で起こる生理活性のバランスも悪くなってしまうのです。
- 健康体重を目指す
漢方ダイエットは健康な身体を目指すダイエットです。健康な身体とは痩せ過ぎても太り過ぎても無いBMI基準値付近の健康体重を維持するという減量方法なのです。 - 美容体重は不可
モデルさんや女優さんのような体脂肪が非常に少ない身体は健康的な観点から目指していません。もしそのような体型を目指すのであればパーソナルジムに行かれることをお勧めします。
漢方ダイエットの効果については下の記事をご参照下さい。
5.具体的な漢方ダイエットの方法と始め方
漢方ダイエットを始める場合はなるべく老舗漢方薬局に相談することをお勧めします。肥満を解決するために必要な漢方薬は人それぞれであり、選定にはプロの知見が必要だからです。
肥満の原因を見つけ出す
肥満原因となる恒常性機能の低下要因は主に生活習慣が大きな原因となる場合が多いです。
ご自身の生活習慣を振り返ることと生活習慣による身体のダメージを数値化するために血液検査を行うことで、より明確に原因を探ることができます。
- 生活習慣を振り返る
肥満を抑制する恒常性機能を崩す大きな原因は生活習慣です。主に「仕事・食事・家庭・睡眠」などのライフサイクルを振り返り精神と肉体のストレス要因を探しましょう。
ご自身の生活環境を振り返り要因を明確にしておくとプロに相談した時に原因の追求がスムーズに進みます。 - 血液検査を行う
血液検査を半年以上行っていない場合は血液検査を行うことをお勧めします。血液は身体の状態を測る指標となり検査数値を見ることで身体の不具合を見つけやすくなります。
つまり漢方薬局に検査結果を持参することでプロによる問診の正確性が増すため原因追及の精度が飛躍的に上がるのです。
老舗漢方薬局・薬店に相談する
老舗漢方薬局は「東洋医学・漢方薬」のプロフェッショナルであり「身体・健康」の仕組みを熟知しています。
そして漢方薬局で「ダイエット」や「肥満・導尿病」などの生活習慣病をPRしているお店は漢方を使った肥満原因を改善する減量指導が可能ということになります。
漢方ダイエットを行う場合は漢方薬局で相談することをお勧めします。
- お店で相談する
訪問可能な範囲に漢方薬局がある場合には、直接訪問して漢方ダイエットについて相談してみましょう。
漢方薬局では問診を行い肥満の原因を見つけてくれますので、上記の生活習慣や血液検査結果を先生に伝えることでより明確な原因を見つけ出してくれます。 - 電話で相談する
近くに相談をしたい漢方薬局が見つからない場合は、インターネットで漢方に詳しいお店を探し電話で相談してみましょう。
優れた漢方薬局は全国からお客様が相談しますので電話対応にも慣れており、漢方ダイエットの相談も快く引き受けてくれます。
以上で漢方ダイエットの真意についての記述を終えさせて頂きます。
漢方ダイエットを単にビジネスと捉えて漢方ダイエットの神髄に達しないお店も存在しますが、老舗漢方薬局に限っては身体の仕組みや東洋医学の知見に詳しいのです。
その為「気・血・水=自律神経・内分泌・免疫」による健康の要である恒常性へのアプローチも行えしっかりとバランスを整えてくれます。
「何をやっても痩せない・どんどん太り続けてしまう」というお悩みをお持ちの方は、漢方薬局に相談し、身体のバランスを整え正しい代謝環境を整えてからダイエットしてみてはいかがでしょうか🌸